2012年12月26日水曜日

ふるさと納税のメリット

ふるさと納税とは地方公共団体に直接寄付を行う制度。寄付した額から2000円を控除した額が所得税、個人住民税の額から引かれる、というものです。
つまりある人が1年間にふるさと納税10万円をすると、その年の所得税と翌年の個人住民税で合計9万8千円だけ、ふるさと納税をしなかった場合に比べて税額が控除されることになります。
複数の地方公共団体にふるさと納税をすると、その合計額に対して適用されます。
さてこの制度ですが、ふるさと納税した額と削減される税金額を合計すると2000円の負担増になるわけですので節税どころか負担増になる制度でいったいメリットはあるのか疑問ともいえますね。

ところが実は多くの地方公共団体は地元企業支援、地元産品PRの名目でふるさと納税してくれた人に対してお礼に地元の特産品を提供してくれているのです。ここがみそなのです。
http://www.furusato-tax.jp/popular_tokusan.html
たとえば島根県出雲市の場合は1万円以上のふるさと納税をしてくれた人に、地元産の米7kgや海産物、出雲牛肉350gなどからお好きな1品を提供。
山形県新庄市の場合は5000円以上のふるさと納税をしてくれた人に、新庄産米5kgやそばセット、山形牛肉などを贈呈しています。

ふるさと納税をすることによる実質負担は2000円ですが、その見返りとして得られる地方公共団体からの特産品の価値は2000円相当をはるかに上回るものになるはずです。
ただ納税額には年収から計算される上限額(たとえば年収700万円だとおおよそ5万円が上限)があるのでその範囲内でこの制度を活用(1地域にまとめて納税するよりも上限額内で多くの地域に納税するほうがお得感は強いですよ)すれば楽しみな納税制度ですね。

2012年12月16日日曜日

これから可処分所得が減ります。家計防衛のコツは?

政権が交代します。でも家計は決して楽にはなりません。というのは既に次のような増税、社会保険関連の制度変更が決まっているのでその分だけでも家計の可処分所得が減ることになっているからです。
1.所得税 2013年度から25年間、2.1%の復興増税
2.住民税 2014年度から10年間、復興増税として均等割り1000円加算
3.厚生年金保険料 2012年10月時点8.383%が2017年10月時点9.15%
4.健康保険料 2012年5%(協会けんぽ、全国平均)、5年後は不明ですが法令で定める上限料率12%(自己負担6%)に上昇するとします。

こうした制度変更を受けて一般的な家族3人の会社員世帯(給与収入500万円、5年後も変化しないと仮定)における可処分所得(給与所得から自由に使えない税金、社会保険料を差し引いたもの)の変化を計算してみると
2012年の可処分所得は 500万円の年収に対して396万円となります。
これに対して5年後の2017年の可処分所得は 388万円。
金額ベースでは約8万円の減少となります。

一方2014年4月以降消費税率がアップします。
仮に可処分所得全部が消費税課税取引であったとすると
税率8%では年間で約12万円、税率10%になると約20万円の支出増になります。

これはきわめて単純化した計算ですが、おおざっぱにいって
5年後には「約8万円の可処分所得の減少」プラス「約20万円の支出増」で年間約28万円、
月平均で約2万3千円(年収の5%)の家計コストの見直しをしていかないと現在の消費水準を維持できないことになります。
では家計コストの見直しのコツは何でしょうか?

a.契約の見直し→住居費、保険、通信費、水道光熱費、車両関連など
b.生活の意識チェンジ→節約型生活への転換(外食削減、まとめ買い、衝動買い防止、省エネ生活など

お金をかけないで人生を楽しむことがポイントのようですね。



2012年12月9日日曜日

今年最後の紅葉風景

関東地方での最後の紅葉は箱根と熱海です。ともに温泉が湧いている地域なので気温が下がらないためかなかなか色つきません。
冷たい北風が吹きだし、他の地区の紅葉が終わったころにようやく赤くなります。家から近いので手軽に行けるのが便利ですね。
最初の写真は11月末の箱根の山中。林の中に1本だけ赤く紅葉している木をみつけました。道路脇で撮影したのですが、通り過ぎる車のドライバーにしてみればいったい何を撮影していえるのか不思議だったでしょうね。
次は熱海梅園。2月の梅で有名な場所ですが、かくれた紅葉の穴場でもあるのです。
逆光の光を通してみる紅葉は息をのむ美しさでした。
ここには小さな滝があって滝壺の廻りも紅葉で埋まっています。
多彩な紅葉写真が撮影できるいい場所ですね。


2012年12月2日日曜日

老人ホーム入居に関する税金問題に注意

私の属する団塊世代は自分自身および自分たちの親の老後問題(特に住まいの問題)について真剣に情報収集をしておかなければならない時期になりつつあります。
今回は住まい特に老人ホーム入居に関しての注意点を考えてみましょう。

1.居住用財産の3000万円特別控除を利用して節税をしたい場合の注意点

有料老人ホームに住み替え後、地価の安い時に土地を購入して建てた自宅を売却するならホーム入居後3年以内に行わないと特別控除が使えません。
老人ホームに入居しても、もしかして自宅に帰りたくなるかもしれない、と思って自宅をそのまま残してあるケースが多いようですが、その後もう自宅には戻らないとようやく決心がついて売却しようと思ったら自宅売却がホーム入居後3年以内でないとこの3000万円特別控除は使えません。
譲渡益から3000万円控除してもらえるのとできないのとでは税金面でかなりの違いがあります。
たとえ住んでいなくても固定資産税も発生しているわけですし、売却には時間がかかるわけですし、万一認知症にでもなると売却が困難になるわけですので、戻ることがない、と判断したら早めに売却したほうがよさそうです。

2.夫の死後妻の入居一時金に相続税がかかるケースがあります。

高額な入居一時金のホームに夫婦で入居した場合、専業主婦であったの入居一時金を夫が払う場合がほとんどですが、夫が3年以内に亡くなると妻の入居一時金は相続税の課税対象となる場合があります。
あまり贅沢な設備をもったホームに入居した場合は社会通念上日常生活に必要な住まいの費用であるとは認められない、と判断されるからです。

2012年11月18日日曜日

米国で働いたことのある人へ

日本を含め多くの国は年金加入の是非を決める要件として国籍でなく属地(住所地)としています。ですから日本国内の会社に勤務している(居住している)外国人も制度に加入できて要件させ満たせば日本の年金がもらえるわけです。
米国も属地主義ですので米国に居住して条件を満たせば米国の年金をもらえます。
ところが米国で年金受給のためには最低10年加入する必要があるため(日本は25年ですが)米国での短期就労者は受給不可能となっていましたが、2005年に日米社会保証協定が実施され、日米の年金加入期間を通算して受給資格を判定する仕組みができました。
ですから米国で短期間の就労をした場合でも日本の制度に加入さえしていれば、両国での加入期間を通算して10年あれば米国の年金受給資格を満たすことになるわけです。
ただし米国での年金加入期間は最低1年半ないと通算してもらえないのでご注意。
ということは米国で1年半以上働いたことがあって、かつかなりの年数日本の年金に加入している人は米国の年金を受給できる可能性があるわけですね。
私の娘は現在米国で仕事をしていますが、赴任前にあわてて年金保険料を支払っていきました。
私が以前勤務していた会社では日本および米国両方の年金受給に喜んでいた海外勤務経験者がいました。
この社会保障協定は米国だけでなくドイツやフランス、ベルギー、カナダ、オーストラリアなど主要各国と順次締結されているようです。
海外勤務経験者は要チェックですね。

2012年11月12日月曜日

終のすみか探し有料老人ホームの話題

高齢者施設は種類が多く自分や親の終のすみか探しを始めようと思っても途方に暮れるケースが多いですね。そもそも現在のすまいにいつ頃まで健康体で住み続けられるのか不透明なので決断がつかないですよね。
人生のラストステージは体調が万全でなくなる可能性が高く自立できなくなることを考慮しての住まい探しになるからですが、寝たきりなどの重度の要介護状態になってからでは最適な住まい探しは困難です。(恐ろしい!)
でも最善を尽くしてベストな有料老人ホームを選択できたとしても実際に入居してみるとトラブルがつきもの。特に契約を解約して退去せざるを得なかった場合(入居前の想定と入居後のかい離によるものや死亡の場合など)のトラブル(入居一時金の返還に伴なうトラブル)が一番多いようです。
入居一時金には「初期償却割合」というものがあり、入居契約した時点で施設側が取得する割合が定められています。途中で退去してもその初期償却割合分は返還されないのです。
そこで2012年4月の「改正老人福祉法」の施行に先立ち厚労省は有料老人ホームの設置運営指導指針の改正を行い、
1.90日ルールの明確化(入居日から90日内のクーリングオフ制度。この期間内の退去には実費以外の初期償却費をとらないこと)
2.入居一時金の初期償却の算定基準の明確化(単に契約書の中で明確にしろ、ということであってトラブル防止にはならないですね)
ですが、東京都の場合は厚労省のさらに一歩先を行っており、「入居一時金の初期償却は望ましくない」とまで発表したのです。
東京都は有料老人ホームの指導指針として「前払い金については全額を返還対象としている施設のみ「適」とみなす」と強力に消費者保護を押し出したのです。
東京都以外はそこまで明確に消費者保護を打ち出してはいませんので東京都の姿勢には喝采ですね。
東京都知事が交代しますが、こうした姿勢は引き継いでいってもらいたいものです。

2012年11月5日月曜日

紅葉前線が下りてきています

先週は福島県南会津地方に紅葉撮影に行ってきました。
白河で東北道を下り1時間も走るともう全山紅葉の世界に声も出ません。
いたるところ撮影ポイントがあってなかなか前に進みませんでした。
11月になると関東地方の紅葉が始まりますが、やはり東北地方の紅葉のすばらしさには勝てない気がします。なんといって赤の色具合の濃さと落葉樹の多さから色の多彩さがすばらしい。全山紅葉の世界をお楽しみください。
もうひとつは観音沼の紅葉です。以前は南会津の秘境でしたが甲子トンネルの開通で白河から1時間の近さになりました。紅葉の移りこみがすばらしい沼です。
結局今年は2度もここへ行ってしまいました。


2012年10月30日火曜日

今週金曜日からの写真展に出展です

先月に引き続き今月も東京ミッドタウン1Fの富士フィルムフォトサロンで開催される写真展に作品を出展します。(11月2日から8日までです)
「アマテラス」という団体が公募したコンテスト入選作品の写真展です。
この団体は太陽や月、空、海、大地などの自然を被写体とした写真を毎年公募しています。
プロも作品を出展していますので見ごたえのある写真が多いので必見の価値ありだと思います。
私はオーストリアのチロル州にあるアッヘン湖に架かる虹の写真を出展しました。虹の写真は運がよければ撮影できるのですが(といっても待っていて撮れるものではないのですが)、私の虹は目の前に大きく現われたもので7色の色がくっきりと見てとれます。

2012年10月21日日曜日

アップルパイ作成

20日は息子の誕生日(といってももう20+XX歳のいい年ではあるが)。
ケーキを買おうと思ったもののそれではつまらないのでちょうど紅玉りんごが出回ってきたので私の得意技であるアップルパイを作ることにした。
1.切ったリンゴを砂糖とともに煮てそこにレモンとシナモンを入れる。
2.小麦粉と砂糖、牛乳、卵黄、バター、リキュールとでカスタードクリームを作る。
3.解凍したパイシートを引き伸ばし、グラタン皿に敷いて台をつくりオーブンで焼く。
4.焼きあがった台にカスタードクリームと煮たリンゴを詰め、パイシートで覆う。
5.200度のオーブンで焼き上げる(15分ぐらい)
1~5のSTEPですが、もう毎年冬になるとやっているので手慣れたものです。
1時間半ほどで焼きあがり、片づけも完了、という超スピードでした。
30cmの大判パイと10cmの小さなパイ、そして余ったパイ生地をただ巻いて焼いただけのステイックパイが出来上がりました。


砂糖の量を抑えていたためか甘さよりも紅玉の酸味がきいていくらでも食べられそうなアップルパイでした。

2012年10月18日木曜日

いい会社を探して投資をしている鎌倉投信

昨晩はFP仲間の勉強会。鎌倉投信という投資会社の運用責任者である新井和宏氏を招いて話を聞いた。
この会社は文字通り鎌倉に本社を置き、築85年の古民家で社員10名ほどで2010年から投資活動(「結い2011」という投資信託を直販している)を展開している。
投資のポリシーはすぐれた技術をもち顧客・消費者・社会・従業員を大事にして事業を展開している「いい会社」「応援して投資したくなる会社」「成長していってほしい会社」「これからの日本に必要とされる企業」を探し出してそこに投資するというもの。
ホームページ(http://www.kamakuraim.jp/blog.html?div=kamata&article=416)をみると具体的に載っているが有名な大企業はひとつもない。
鎌倉投信がTV「ガイアの夜明け」等で好意的に紹介されたこともあり30代、40代の若い人たちの積立投資を中心として顧客口座数は飛躍的に伸びており、現在は3439口座、資産残高20億とのことであった。
気になる運用成績であるが、「いい会社」38社を探し出して組み入れて実績リターンは年率で2.6%とのこと。これはこの間のTOPIXの推移(-10%)を大きく上回っており奮闘しているといえよう。
新井氏の話の中では
現代のすぐれた会社の特徴として
1.地方にある。2.リストラをしていない。3.自己資本比率が高く赤字になることがない。
4.研究開発比率が高い。 5.人材育成に熱心
があげられていた。
そして日本株の特徴としては
1.自動車・電器産業に依存していること。2外需に依存していること
3.少子高齢化などの社会的問題があまりに大きすぎること
からこの20年間リターンがない状態が続いており、今後も成長は望めないとのことであった。
投資サイドからは悲観的になりがちな話が多い現代ではあるが鎌倉投信のような前向きな会社の話を聞いて希望が持てました。


2012年10月8日月曜日

世界遺産フォトコンテスト写真展開催中

六本木にある東京ミッドタウン内の富士フィルムフォトサロンで現在写真展が開催されています。
http://fujifilmsquare.jp/
世界遺産フォーラムの写真展には私が撮影したイタリアチンクエテツレの写真が展示されています。
題は「絶壁に生きる」ですが、そんな感じがよくでていると思いませんか?
そのほか世界各地の世界遺産の写真が大きく伸ばされて展示されていて海外旅行の雰囲気です。
隣の会場ではロンドンパラリンピックの写真展でしたが選手たちの迫力ある写真がたくさん並んでいてこちらも見ごたえ十分です。
どちらも今週木曜日まで開催中です。
今週あたり標高の高い山はもう紅葉の最盛期です。TVでは那須岳の紅葉を放映していましたが、私は明日志賀高原の渋峠の紅葉撮影に日帰りする予定。いい写真が取れたらここにUPしてみます。


2012年9月30日日曜日

台風が去れば秋本番でしょうか?

暑かった9月も今日で終わり。外は台風からの強風が吹き荒れています。
秋らしい写真を1枚掲載します。
この時期の花といえばコスモスと彼岸花ですね。写真は厚木の日向薬師で先週撮影したもの。
逆光で輝く紫色の野花をバックにしてアップで撮ってみました。彼岸花だけをアップで撮影するのではなく背景も入れると不思議な世界になりますね。

さて今週金曜日5日から来週の木曜日11日までは「世界遺産はるかなり」という写真展が六本木の東京ミッドタウン内の富士フィルムフォトサロンで開催されます。
http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/tokyo/s1/12100501.html
私の写真はこの写真コンテストで優秀賞に入賞しましたのできっといい場所に陳列されているはずです。
イタリアのチンクエテツレという有名な観光地なかのリオマッジョーレという街の写真です。
世界遺産ばかりの写真展ですのでご興味あるかたぜひ見に来てください。


2012年9月23日日曜日

死ぬときに後悔すること

人生のエンデイング(終活)に対する関心が高まっていますね。
1000人余りの患者の死を見届けてきたという終末期医療の専門家である大津秀一医師の著書に「死ぬ時に後悔すること25」があります。

1.健康を大事にしなかったこと
2.自分のやりたいこと(美味しいものを食べる、旅行をする、結婚をする、子供を育てる、趣味を楽しむ、恋愛をする、会いたい人に会うなど)をやらなかったこと
3.愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと
4.感情に振り回された一生を過ごしたこと
5.自分が一番と信じて疑わなかったこと
6.夢をかなえられなかったこと
7.悪事に手を染めたこと
8.自分の生きた証を残さなかったこと
9.他人に優しくしなかったこと
などは晩年になって気がついても時すでに遅しとなっていることが多いのですが、

次のことについては晩年になってからでも遅くないものだと思います。これこそ今話題の終活です。

10.遺産をどうするか決めなかったこと
11.自分の葬儀を考えなかったこと
12.生前の意思を示さなかったこと

この「死ぬ時に後悔すること25」を自分自身にあてはめていくとこれからやっておくこと、他の人にしてあげようというものがみえてくるような気がします。


2012年9月18日火曜日

最近の写真

連日暑さが続いているので遠くまで撮影に行く気にならず近場での撮影です。
近所の畑で撮影しました。狭い畑ですが、うまく撮影すれば初夏の北海道のお花畑に行った気分になります。赤、黄、紫、緑が残暑の強い太陽光に映えて見事です。
こちらは富士山。実は赤く染まる夕焼けの空とそれを反映して赤くなった芦の湖を撮影したくて3日間この場所へ通いましたが結局ねらった光景は撮影できず空しく帰宅した次第。
夏場の夕方は地表近くの気温が高いためか雲が多くでるためなかなか思うようにはいきません。
冬場に再挑戦ですね。

2012年9月13日木曜日

個人向け国債の買い替えは得か?

秋の個人向け国債(復興応援国債)の販売が始まりましたね。(9月28日まで)
10年満期の利率変動型(変動10とよばれています)の利率は0.53%。この利率は銀行の定期預金と比較すれば高いのですが、7月募集の変動10の利率(最初の半年間)が0.77%であったのですから下がったものですね。
さて本論ですが、この利率。7月募集の国債から計算方式が変わり、「基準金利(10年物国債の市場実勢金利のこと。)×0.66」という掛け算方式に変わりました。
それまでの計算方式が「基準金利ー0.8%」という引き算方式だったのですから水準は低いとはいえ大幅アップとなったわけです。
ちなみに引き算方式だと今回の変動10国債の利率はなんと0%(最低保証利率があるので0.05%ですが)になってしまうところでした。これでは国債は売れませんね

ちなみに基準金利が2.35%以下であれば引き算方式よりも掛け算方式のほうが適用金利は有利になります。
ということは今後も金融緩和・景気低迷による低金利状態が続くとみるならば1年以上前に買った変動10国債を持ち続けていくのではなくいったんそれを換金(国が買い取ることになっている)して新たに掛け算方式の変動10国債を購入したほうが金利面で得策になるのか?ということです。
そうですその通りだと思います。(正確には金利計算のタイミング月がからんできますが)
売却時にはペナルテイとして過去1年間の金利相当の金額をとられますが、1年以上持ち続けていけるのであれば中途換金しても掛け算方式の国債を持ったほうが金利面では有利なのでしょうね。ただし満期が10年にのびますのであくまでも10年間の余裕資金での話にはなりますが。

おまけに証券会社によっては新規に国債を購入すれば現金や商品券のプレゼントのキャンペーンをおこなっています。これを活用すれば有利さはもっと大きくなりますね。

当面のスタンスとしては掛け算方式の個人向け国債に乗り換えた後にもっと有利な投資先が出てくるのを待つ、ということでしょうか。

2012年9月3日月曜日

今度は「世界遺産フォトコンテスト」に入賞です

先週末うれしい知らせが届きました。「世界遺産フォーラム」という団体が募集していた写真コンテストに応募したところ優秀賞に入賞という知らせでした。オリンピックでいえば銅メダルです。
http://imaonline.jp/ud/contest/5017b3161e2ffa22e0000002
北イタリア、ジェノバの南にチンクエテツレという5つの漁村がある。この一帯は断崖絶壁が続き交通手段が船しかなかったためにひなびた集落が残り、独自の文化が育まれた結果世界遺産として登録されており、夏場には多くの観光客でにぎわうところである。私が訪れたのは2年前の春まだ早い2月末。観光シーズンでないため人も少なく店も多くが閉じており静かな寂しい風景であった。ミモザの黄色い花が印象的。
リオマッジョーレの街を訪問した後、車で急坂をのぼっていた時に眼下に見えたマッジョーレの街を撮影したのが今回入賞した写真。
写真のタイトルは「絶壁に生きる」。
風景の荒々しさとそこにへばりつくおもちゃのような家々の対比が特徴的。

10月5日から11日六本木ミッドタウンにある富士フォトサロンで入賞作品の写真展が開催されます。
11月には同じ富士フォトサロンで先に入選通知があった「アマテラス写真コンテスト作品展」が開催されます。この秋は楽しみですね。

2012年8月26日日曜日

ドロミテトレッキングと気球ツアー

今年の夏休み。昨年に引き続き北イタリアのドロミテへ行きました。ヨーロッパアルプスでも女性的な美しさのスイスアルプスに比べドロミテの山々は垂直に切り立った岩の塊の連続で男性的なところが気にいってます。
コルチナのホテルに宿泊しドロミテの中でも一番有名はトレチーメ(3つの山が並んでいる)の一周トレッキングです。5時間の山歩きの詳細については既に他の人のブログ(たとえばhttp://eurotabi.blogspot.jp/2010/01/blog-post.html)等で紹介されているので省略しますが、広々とした景色の中で多くの家族連れ(小さな子供連れが多かった)のみなさんたちと巨大な岩山を眺めながらのトレッキングは楽しいものでした。
今回の旅行のもうひとつの目玉は南ドイツバイエルン州にあるリゾート地tegernsee(テーゲルン湖)です。ミュンヘン空港から1時間、アルプスに近い大きな湖ですが、ここで気球に乗るツアーを経験しました。ネットでみつけて予約をしておけばあとは当日朝6時に集合場所に行くだけ。近くの牧草地まで行ってそこでまず気球を組み立てます。もちろんお客さん全員で組み立てます。気球がふくらめばスタート。静かに離陸しますが航行中も静かそのもの。揺れもありません。上空は寒いのではないかと準備してきたのですが空気を暖めるガスバーナーがそばにあるので心配無用でした。
自分が乗っている気球の影が地上に映っていますね。
tegernseeの写真もupしておきます。日本ではあまり有名ではありませんがのどかできれいな景色でくせになりそうなリゾート地です。



2012年8月10日金曜日

夏らしい景色

連日のオリンピックの映像にいささか興奮気味ですが、今回は盛夏のもとでの美しい景色をご覧にいれましょう。
最初の1枚は町田市の近郊で撮影したハスの花。どうってことのない光景ですが並んで手で支えた姿がカップルのような雰囲気だったので撮影してみました。
 次は近所の花畑でのゆりの花。夕焼けでほんのり赤くなった空をバックに咲き乱れています。純白の色がきれいでした。

2012年8月7日火曜日

相続税対策あれこれ

相続に対する課税が強化されつつありますが、多額の相続税がかかりそうな場合は早めの対策が必要です。
いろいろな対策がありますが、そのひとつとしてあらかじめ相続させたい人に資産を贈与し相続財産そのものを減らす生前贈与が手軽で有効な場合があります。
相続税は相続財産が多いほど税率が高くなるからです。

生前贈与には
1.暦年課税で少しずつ贈与 
1年間の基礎控除110万円の範囲内で贈与を行う場合には、長年にわたって続けていくほど、または大勢に贈与していくほど節税効果は大きくなります。
あるいは相続税率より低い贈与税率が適用される範囲内で贈与を行う方法もあります。たとえば
法定相続分に対応する取得金額が1千万円以上3千万円以下の場合相続税率は15%ですが、
配偶者控除(2千万円)と基礎控除を適用させて課税価格を200万円以下とすれば贈与税率は10%ですので税率差分の節税が可能となります。うまくやれば財産を移転するスピードがアップします。
注意すべきは「現金1100万円を10年に分けて贈与する」のと「1年目110万円を贈与、2年目110万円を贈与・・・10年たったら1100万円を贈与していた」というのでは全く違うという点。前者のケースでは「最初の年に1100万円の贈与があった」と認定されて高い贈与税を払うことになります。贈与することがその年に決まったということが説明できるように毎年贈与契約書を作成する、贈与の時期をずらす、金額を変える、贈与するものを変える、などの細工が必要です。

2.相続時精算課税制度の活用
こちらは贈与税と相続税を一体として取り扱う仕組み。贈与金額の累計が2500万円までは複数年にわたって非課税となり、超過分については一律20%で課税されます。こちらは生前贈与を行っても相続税の対象となる金額が減少するわけではない(相続時にこれまで贈与をした分をまとめて計算されるので)ので生前贈与による相続税軽減効果はありませんが、贈与した資産の評価額が贈与時の価額で評価されることが大きなポイントです。
将来評価額が確実に上昇されると予想される財産(収益を生む不動産など)ならこの制度を活用して生前贈与をしておくと有利ですね。逆に建物の場合は長期的には減価していくのでおすすめではないということです。

相続開始前3年以内に行われた贈与は相続税の対象となりますので、早めの対策が必要ということですね。


2012年8月3日金曜日

高齢の親が老人ホームに生活の拠点を移した場合の税金問題

介護が必要になった高齢者の場合自宅で介護が続けられるのであればいいのですが自宅介護が不可能な場合、自宅はそのまま所有したままで老人ホームに入ることが多いですね。
その後時間がたってから自宅を誰かに譲渡したり、あるいは死亡後配偶者や子が相続で自宅を取得することがよくあります。
その場合、居住用不動産の譲渡や相続には所得税や相続税の負担軽減のための特例があるのでその恩恵をめいっぱい享受したいはずです。
ところがこれらの特例を受けるためには自宅不動産が「居住の用」に供されていたということが要件になるのでこの特例を受けることができないケースが多く発生し税金トラブルになってきます。(国税不服審判所に訴えるケース)
次の2つの例について調べてみました。(出所:journal of financial planninng 2012年8月号)

1.老人ホームに入所後に自宅を譲渡した場合→譲渡益から最高3000万円の特別控除が受けられるかどうか。
この特例は譲渡直前まで生活の拠点として居住していたこと(単に家具や身の回りのものを置いておいただけではダメ。電気ガス水道の使用実績までチェックされる。)が必要。
居住しなくなった場合は3年目の年の12月31日までに譲渡しないと特例を受けられないので注意。

2.老人ホームに入居後相続が発生した場合→自宅に係る小規模宅地特例(評価額が最高80%減額される)が受けられるか。
国税庁の見解としては老人ホームが生活の拠点となっていないことが必要としている。
a.いつでも生活を再開できるようにその建物の維持管理がされていること
b.その建物を他の者の居住の用に供していないこと
c.老人ホームの終身利用権は取得していないこと

早い段階から節税を考えておかないとあわてそうですね。








2012年7月25日水曜日

法律は知らなかったではすまされない。

今月のFPの勉強会は「ケースで見る『身近なくらしの法律知識』」というタイトルで高木侑子弁護士(まだ20代ですがバリバリのやり手そうな女性でした)が講師。
身近な具体例からの話をもっていくのでわかりやすい講演でした。以下に参考になりそうな例をピックアップしてみました。

1.総論編「言い訳のできない法律違反。条例、政令、条約まで含めると法律はなんと8000もあり、専門家といえどもすべてを知っている人はいないにもかかわらず、法は知らない人が悪い、の世界。(怖い世界ですね)。

2.家族編では「夫・妻・子供の携帯メールや手紙をこっそり見るのははたして合法でしょうか?」
実は「違法」なのです。家族内であってもプライバシーは守らねばならないのです。ただし違法な収集であっても民事訴訟では証拠能力として認められているので、離婚裁判ではこれが決め手となる場合もあります。刑事裁判では違いますが。

3.会社編では「身元保証人はどこまで責任を負うのか?」保証人ですので膨大な損害賠償を請求される可能性はあります。ただし特に定めていなければ最長5年の自動更新なしですのでそれを過ぎた場合は免責です。身元保証人には安易に応じないほうがいいですね。

4.近所トラブル編 割愛
5.公権力編 国民健康保険の滞納に時効はあるのか?2年で時効とのこと。(通常債権は10年ですが)ただし請求があると時効は中断されるので結局は逃げ切れない話。

6.「返すのはいつでもいいよ」と言われて借りたお金。突然の請求は可能か?
返済期限が明示されていない借用契約の場合、貸主はいつでも返済を請求できるので怖い。

7.自分でできる訴訟のノウハウ
ポイントは事実と証拠。感情への訴えかけは相手にされない。裁判所は「弱い者の味方」でもなければ「正義を実現」する場でもない。(そうだったのか。目からうろこですね)

たいへん有意義なセミナーでした。来月は前川貢氏による「長期・分散投資が効かない時代に投資で成果を上げるコツ」とこれまたおもしろそうなセミナーが予定されています。


2012年7月17日火曜日

株式投資の税金がこんなにも違う話

日本の税制のトレンドは法人減税、個人増税ですが、株式投資の税金が個人の場合と法人の場合とで大きく違う、という点についての話です。
まず一般論として個人が資産を譲渡して所得を得た場合、総収入金額から取得費を控除した金額(譲渡所得)については超過累進課税により総合課税されます。累進課税ですから所得の多い人ほど多額の税金がかかることになります。譲渡した結果マイナスになった場合には給与所得などの他の所得との損益通算が可能ですので税金を減らすことができるわけです。
ところがこれが株式譲渡になると一般論とは異なり一律20%(現在は軽減税率10%ですが)の税率で課税され、かつ他の所得との損益通算はできないのです。(分離課税です)
まあ総合課税の最高税率は地方税を合わせると最高50%ですからこれでも税率面では優遇されている、ということでしようか。(高額所得者ほど優遇されている、というのはヒガミ?)
では譲渡損失が発生した場合は?というと株式は他の所得との損益通算は認められていないのですが、例外的に上場株式の譲渡損失と上場株式の配当所得だけは認められています。それでもマイナスが残る場合はその後の3年間損益通算は可能ですのでラッキーということでしょうか。
次は法人の場合です。
法人で株式を譲渡した場合は他のすべての所得と合算して一律に法人税がかかります。さらに合算後の所得がマイナスになった場合9年間の繰り越し控除が可能なわけです。法人有利ということでしょうか?
結局個人で株式投資をした場合の最大のメリットは譲渡益にかかる優遇された税率ですね。おおむね法人税の実効税率30%を大きく下回っているからです。
でも損失がでた場合他の所得との損益通算が制限されていること、たとえできても繰越は最大3年ですからこの点では法人よりは不利ということでしょうか。
結局利益が出た場合は個人が、損失がでた場合は法人が有利な税制のしくみといえますね。

2012年7月11日水曜日

あじさいの花

梅雨の時期に映える花あじさいはその種類も多く、花の色が「七変化」といわれるくらい時期によって変化していくこと(土壌のPHによっても色が変わる)、群生していることも多いのでついついカメラを向けてしまうのですが、メリハリがないので美しく撮るのは意外と難しい花です。
晴れている時より雨天のほうが似合う花です。
埼玉県の幸手市に権現堂堤という場所があります。江戸時代利根川の洪水から江戸の町を守るために築かれた堤防(話の雄大さに驚きます)で春は堤一帯に咲く桜の花で有名ですが、今の季節あじさいでも有名な場所です。
今にも雨が降り出しそうな1日、あじさい撮影に行ってきましたのでご覧ください。
1枚目はアップ。紫の花をメインにして手前の赤っぽい花、後ろの赤いボケ、水滴(これは演出ですが)で構成してみました。
2枚目はアナベルという種類の白い大きな花と紫の花の多重露光です。別々に撮ると平凡な写真が不思議な雰囲気を持った写真となりました。




2012年7月7日土曜日

増税は消費税だけにとどまらずだが・・

結局は予定通りの消費税増税に辿り着きそうですが、ニュースの話題にはなっていませんが消費税以外の分野でもいろいろな分野で増税が決定されています。
給与所得の分野ではサラリーマンの必要経費とみなされる給与所得控除に上限額が設定されました。1000万円を超えた給与収入では従来は「収入額x5%プラス170万円」という控除額で、収入が増加すると5%ずつ控除額も増加してきました。(収入1000万円だと220万円、2000万円だと270万円)
サラリーマンの必要経費が収入に応じて上限なく増加する、とは考えにくいことや所得格差の是正という観点(むしろこちらの点が本音かもしれません)から2013年以降の所得税、2014年以降の個人住民税では収入が1500万円を超える場合給与所得控除として認められるのは245万円の固定額となりました。
http://harada-kaikei.cocolog-nifty.com/taxfaxnews/2012/02/post-24bc.html
この結果給与収入2000万円の場合の増税額は10万円余、3000万円の場合は37万円余と高額収入者ほど所得税増税になるわけです。
まあ今の時代1500万円以上の収入のある高額所得者にはこれくらいの負担増は許容範囲なのかもしれません。
じつはもともとの増税案には「一般従業員対象」と「役員対象」とがあって今回の増税は「一般従業員対象」だけなのです。「役員対象」では245万円の上限に加え、さらに高額の収入の場合控除額を減額する、という案だったのです。(4000万円の収入だと125万円)
ところが最終決定では役員についても245万円の上限設定だけでそれ以上の見直し行われないことになりました。ここがこの増税案の疑問のポイントです。

結局「高額所得者に対する増税をやりました」というポーズだけで本当の高額所得者への増税は踏み切れなかったのでしょうね。
民主党らしさのまったくない増税案ですね。
高額所得者にかかわる給与所得控除の見直しは「社会保障と税の一体改革案」にも含まれていませんので今後もう議論されることもないのでしょうね。





2012年6月30日土曜日

日本の里100選「松代の棚田」

長野県と新潟県の境付近に松代という場所があります。このあたりはかの魚沼こしひかりの産地ですが、風景写真家にとってはあたり一面に広がる棚田の風景が有名で全国からカメラマンが集まってきます。特に朝の日の出時の美しさは格別で、絶景です。
地元の人たちもカメラマンのために秋の刈入れが終了した後もわざわざ田に水を張ってくれています。
東京からの足の便が悪いのと夜中のロングドライブに不安があったのでこれまで躊躇してきたのですが日曜日に思い切って行ってみました。
家を出たのが19:30、途中で若干の休憩をはさんで関越をひた走りして現地到着が24:30、道路がすいていたのと涼しかったので意外とストレスがなく順調。
めざす撮影地の星峠までは案内版も出ていて迷うことなく到着できました。真っ暗な山の中なので不安いっぱいでしたが。
現地には既に車が数台。なんと三脚がすでに林立。
3:30から撮影開始。空が赤くなり、突然太陽が上がってくる。棚田の先は真っ白な一面の雲海。
声も出ない美しさでした。添付した写真をご覧ください
刻々と変化する光に夢中になって2時間。太陽が上にあがって気温が上昇すると雲海がどんどん広がって棚田を隠してしまって撮影は終了。周囲には誰もいなくなりました。
6時に現地を出発し、途中45分ほどの仮眠をとっても家に帰りついたのはまだ午前中の11:00でした。何か得したような気分でしたね。体力勝負の撮影でした。

2012年6月25日月曜日

特定の人にだけ相続させたい場合の話

死ぬまでに誰しもが一度は遭遇するのが相続の話。親からの相続、夫婦間での相続、そして子供への相続などたいして財産がなくても経験するもの。
消費税増税の話はニュースになるものの、相続税増税についてはあまり話題にはなっていないようですね。
法改正のゆくえについてはhttp://www.taxhouse-hokkaido-zeirishi.com/iwamizawa/news/article/30
あたりに出ていました

さて相続の話の中で意外に多いのが「特定の人に遺産を渡したくない」「特定の人だけに相続させたい」という要望。そうはいっても法定相続人には遺留分減殺請求権があるのでそれをいかにかわすか、相続財産を生前に移転させておくか、ということになります。それには周到な事前の準備が必要となります。

1。生前に売却する案。
不動産の場合相続させたい相続人に事前に売却してしまうと遺産分割協議の対象財産からはずすことが可能。ただし相続させたいひとに多額の購入資金があるかが課題、売却に伴う税金等の諸費用が発生する。持ち分の一部を生前に売却しておいて不動産の権利関係を複雑にしておく方法(他の相続人にあきらめさせる効果)もある。
2.居住用不動産を妻に贈与する案。
婚姻期間20年以上の配偶者からの贈与なら贈与税の課税価格から2000万円を控除できるし、さらにこの贈与財産は贈与後3年以内に相続が発生した場合に相続税の課税価格に加算される財産の対象にはならないメリットがある。妻以外への贈与だと加算されてしまうので注意。
3.暦年贈与の活用
暦年贈与の110万円の非課税枠を活用して生前に贈与を行う案。相続財産を減らす効果もある。
4.相続時精算課税制度を活用して子への贈与を実施
特定の子へ不動産の贈与をしても2500万円までは贈与税がかからない(相続時に清算)し、生前に不動産の名義を変更しておくことが可能。
5.死因贈与契約書の作成
契約書の効力そのものは遺言書による相続と大差ないものの、死因贈与は所有権移転請求権保全の仮登記ができるため確実に相続財産を取得できるので遺言書による相続よりも確実。

などなど方法はいろいろありますが、結局は関係者との良好な人間関係の構築と非相続人が生前から自分の意思を周囲に明らかにしておくことが大事ですね。

2012年6月14日木曜日

写真コンテストに入選してみたものの

今週火曜日から日曜日まで町田の版画美術館で開催されている「写団薬師写真展」に作品出展中です。火曜日午前中はその準備、明日金曜日午後と土曜日午前中は会場当番、日曜日夕方は撤収作業があり今週はちょっと多忙。
この写真展は写団薬師の講師のプロ写真家が定例会に出された作品の中から展示に耐えられると思われる写真2点を選んだもの。メンバーたちの力作が50点ばかり陳列されます。

アマテラスという写真コンテストが毎年開催されています。歴史のあるコンテストで審査員も一流どころ。http://ama-nichigei.com/ama3.html
腕試しのつもりで今回初挑戦してみました。
3枚提出したところなんと3枚とも入選となりました。それはそれはうれしく名誉な話なのですが、頭の痛い問題が生じました。
入選作品には
1.豪華年鑑への掲載(日本図書館協会の推薦図書となる、らしい)
2.富士フォトサロンで写真展への出展
の権利が与えられるとのことですが、問題はその費用。
1作品について 1.は7万円、2.は6万2千円もの費用がかかること。
入選した3作品すべてだと合計でなんと40万円余になるわけです。
以前大判写真協会のコンテストに入選したときは 作品集と写真展出展あわせて6万円余でしたのでアマテラスの場合はその倍というわけです。(これでも当時は高い、と思った)
年鑑に掲載してもらっても、1週間の写真展に出展しても特に何もあるわけではないですし、40万円あればカメラも買えるし、フィルムもたくさん買えるし、と考えるとためらいますね。

「写団薬師」の講師の写真家に相談したところでは3つも出すことはない、との話。
さてどうするか、迷っているところです。


2012年6月5日火曜日

個人向け復興応援国債(記念貨幣つき)の収益性について

「個人向け国債」は金利が通常の定期預金より高くて途中換金可能、元本安全ということでシニアを中心に人気がある金融商品ですが、寄付ではない方法で復興応援をしたい、という気持の人向けに「個人向け復興応援国債」という新しい個人向け国債の募集が始まりました。http://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/
この個人向け国債は10年満期国債ですが、当初3年間の金利は個人向け国債の下限である0.05%が適用され、4年目以降は通常の「基準金利x0.66」で計算された金利が適用になるものです。中途で換金せず3年間保有すると保有残高に応じて財務省より「東日本大震災復興事業記念貨幣(保有残高1000万円毎に金貨1枚、100万円毎に銀貨1枚)がもらえるものです。
資金の元本をへらすことなく復興に応援ができてかつ金貨・銀貨がもらえるし、ということで悪い話ではないような気がしますね。
FPとしては収益性が気になるので計算してみました。

1.金貨についてですが、額面1万円で15.6グラムの純金製。本日時点での田中貴金属の金地金1グラムあたりの買い取り価格は4324円(税込、手数料含まず)ですので15.6グラムなら67454円です。
2.記念貨幣のついてない通常の個人向け国債1000万円を購入すると、(今回募集する国債の適用金利はまだ発表されていないので)この3月に募集された個人向け国債(記念貨幣のないもの)の金利0.64%をベースで試算した場合の当初3年間に得られるであろう利息は(3年間金利に変化がないとすると)19万円余となります、(税引き前)
3.記念貨幣付きの応援国債1000万円の3年間の利子は利率0.05%固定ですので1万5千円となります。3年後に金貨を売却したとして売却価格が1.で計算した値段(67454円)であったとしても収益は8万2千円余ですので記念貨幣のついてない個人向け国債購入に比べ10万円余の収益減となるわけです。
4。ではこの収益減を埋めるために3年後の金買い取り価格がいくらに値上がりしている必要があるかというと減少する収益分10万円余を15.6グラムで割って1グラムあたり7千円となります。
本日の値段にこの値上がり分を加算して1万1千円以上に値上がりしている必要があるのですね。
ということは金価格の値上がりだけで収益減を埋めるのはまず無理ということでしょう。
5.あと期待できるのは発行枚数が限定されることでのプレミアムですが、予測不可能です。

結局まったく損をしないで復興に応援するというしくみではなさそうですが、あとは気持ちの問題ですね。

2012年5月26日土曜日

日食に始まった1週間

先週月曜日は金環日食。薄曇りでしたが雲がフィルターの役目をして強烈な太陽光線を抑えてくれたので日食をみることができました。あわててカメラをセットし光量削減効果のあるNDフィルターを2枚重ねての写真撮影。左下が雲に隠れたのが残念でしたが、よもや撮れるとは思っていなかったのでこれぐらいで良しとしましょうかね。

その日の午後の仕事では離婚成立の仲介役を無事果たすことができました。

火曜日は東京スカイツリー開業の話題でもちきりでしたが、私の関心は仕事の後夕方からのワイン愛好会。シェフの力作の料理を食べながらの南アフリカ産NEDERBURGワインをたんまり。この国のワインはかっては安いワインの代表格でしたが最近のレベルの向上著しいことを実感。

水曜日なじみの写真屋へ。この秋に富士フィルムが大判カメラ用のQLフィルム製造を中止する、と聞いていましたが、全国のカメラマンからの注文殺到で秋を待たず在庫払底となる話。それを聞いて私もとりあえず1年分のフィルムを確保。その後どうするかは悩ましい問題です。いよいよデジタル移行でしょうか?
この日の仕事では離婚申し立てにきたはずが、私どもと話していくうちに急転直下、円満和解の申請に変更となったケース。人の心の微妙なあやをとらえていくのが仕事です。

木曜日ピアノレッスン。6月10日に発表会。私が演奏するのはベートーベンのピアノソナタ19番第二楽章。1年かけて練習してきたこともありほぼ完成形。あとは当日あがらないことを祈るのみですね。不思議なことにどんなに練習を積んでいても演奏中突然プッツンとなることがあるのです。

金曜日仕事のあと以前の職場の仲間とひさしぶりに会っての近況報告。

土曜日写真サークル例会。今月のテーマは「春の花、桜」でしたが、力作を出したので、2枚とも入選。

というわけでけっこう忙しい1週間でした。

2012年5月19日土曜日

写真展に出展します

新緑の緑が濃くなってきました。日差しもきつくなってきましたね。
今朝のTV「ニュース深読み」には前回ここで紹介した国際通貨問題の専門家である浜矩子教授が登場していましたね。ギリシアのユーロ圏からの離脱がいよいよ現実味を増したような気がしました。
安全資産といわれている金の価格までもが値下がりしている、ということですので市場ではもうそのインパクトを織り込み済みということでしょうか。
ヨーロッパ人にとってはギリシアはヨーロッパ文明発生の地、簡単には切り離せない、と思っていたのですが、今のギリシア人と古代ギリシア人とはまったく別物、という説もあるので文明論の観点からもゆくえが気になります。

来月12日(火)から17日(日)まで町田市の国際版画美術館で私が所属する写真グループ「写団薬師」の写真展が開催されます。
http://hanga-museum.jp/about
写団薬師グループはプロの前川彰一、新井完夫先生の指導のもと風景写真撮影の写真グループですが、アマチュアの中でもレベルが極めて高く、見ごたえのある写真展です。
私は秋の日光で撮影した紅葉の写真と夏の北海道富良野で撮影した写真の2点出展しました。
6月15日(金)の午後と16日(土)の午前中には会場当番をしています。



2012年5月6日日曜日

リーマンショックを上回る暴落発生のシナリオは?

最近読んだ論文から気になるものを紹介します。筆者は同志社大学の浜矩子教授。「通貨を知れば世界が読める」などのベストセラー著書もありエコノミストとして活躍している女性です。「financial plannning2012年4月号」より

1.ギリシアのユーロからの退場は時間の問題。元々ユーロは単一通貨を導入するための経済的条件が整ってから発足したのではなく明らかに導入はまだ無理だったのに政治的理由によって強引に出発させてしまったのでそのリベンジが表面化したにすぎない。今のようにユーロ圏の設計自体に何の変更も加えないで逃げ切ろうとする限り危機からは脱出できない。

2.ユーロ存続させる3つのシナリオは?
①ユーロ圏の複数リーグ化。メジャーリーグとマイナーリーグに分ける。現に今でもユーロ圏入りをめざす国は為替相場メカニズム(ERM2)に2年間所属し、自国通貨の変動幅を一定範囲内にコントロールできるよう義務付けられているのでそれを参考としていく方法。
②ユーロ圏が発足する前に存在していたかってのERM(事実上の固定為替制度)を復活させる方法
③ひとつの通貨、ひとつの中央銀行、ひとつの金利、という現状を廃止し、ユーロという通貨は使うものの各国の中央銀行を復活させ金利も国の数だけある、という形態。各国がそれぞれみのたけに合った金利を採用するというもの。
3つのうちで一番実現性があるのは①だが、誰も設計変更的なことは言わずなんとか今の形でユーロを温存できないかと考えている。結局ユーロ崩壊させないというかたくななスタンスが崩壊を呼び込むという皮肉な状態になっている。最悪の事態をさけるためにもぐらたたきのような条件反射で動いているだけ。ユーロ圏をこわしたという責任を負わされるのを避けたいから動いている姿を示しているだけにすぎない。他の人のせいで壊れるならそれはそれでよし、というのが本音。

2.ユーロ崩壊はリーマンショックを上回る影響が出る。株の暴落と一段の円高が進行する。
3.我々は債券の格付けの動きを注目しその意味をしっかり把握していこう。

というものでした。更に
「今は儲けようとするよりも、いかに損をしないかにポイントがある。『慌てず、欲張らず、損をせず』、というスタンスでかんがえていけばいい時代。」

前回のこのblog、仕組み預金の話の中で楽観的な投資姿勢に警鐘を出しましたがそれと通ずる話ですね。
フランス大統領選挙の結果も出ました。ユーロのゆくえはますます不透明感を増しましたね。

新緑がきれいです。秩父の山中でみつけた写真を添付します。1本の満開の桜の木とようやく若葉が顔をのぞかせた1本の木のコラボです。



2012年5月4日金曜日

年利2%の預金の誘い

取引している某大手地銀の担当者から電話がありました。『金利2%、預け入れ期間1年半の「預金」があります。申込期限は5月10日です。』という簡単な話。
このご時世に「2%もの金利がつく預金」とは何者?ということで窓口まで出向いて話を聞いてみました。
担当者は最初に「これは日経平均株価に連動する仕組み預金です。」と断ったうえで、
1.6月1日の日経平均株価終値を設定株価とし、その後の日経平均株価の上昇が設定株価の10%以内である間は2%の金利を1年半にわたって払い続けます。
2.株価が10%を上回った時点で預金はただちに終了となり元本を払い戻します。
3.日経平均株価が設定株価の65%以上一度でも下落した場合には1年半後の満期日に預金は償還されますが、満期日の日経平均株価が設定株価を下回っていた場合には元本を下回った額の償還となります。
というもの。
銀行窓口が銀行の顧客に対してすすめているため金利の高い定期預金と誤解しそうですが、これは「期限前償還金額日経平均株価連動型」の「円建債券」「ノックイン条項付き」というものでした。
楽観的な人は(そもそも投資をする人には楽観的な人が多い)
「いくらなんでも1年半後の株価が今より65%も下がることはないだろうから元本が減るような損失がでることはないだろう」
「今後株価が大きく上昇した場合はその時点で終了になるものの元本が戻ってくるので他の投資にまわせばいい」
「株価が今の水準で上下している間は2%の金利(正確にはクーポンという)が受け取れるのだからそう悪くないのではないか」
とみて迷うでしょうね。
ちょっと待ってください。この仕組み預金は株価の下落リスクを顧客に負わせておきながら、上昇メリットはごく一部だけ(2%だけ)の顧客還元に限定しておく、というものです。顧客がそれに気づいて解約しようとすると手数料をたくさんとられ元本は戻ってこないのです。
もちろん投資にリスクはつきものですが、リターンが小さい(この場合は2%しかない)割にはリスクが大きい、つまりリターンとリスクが見合っていないことがこの仕組み預金を考える上でのポイントなのです。元本が減るようなリスクをとらされるならばリターンも大きいのが普通です。リーマンショックのような大きな暴落はもうおきない、と信じている人はいませんよね。


楽観的な見通しのもとで、こうした仕組み預金に手をだして大損をだしてきた投資家はたくさんいます。(財テクに失敗した一部の私立大学や公的機関などがよい例ですね)
あぶない。あぶない。ですね。

竹橋の国立近代美術館で開催されている「ジャクソンポロック」の展覧会へ行ってきました。

http://pollock100.com/

「ピカソを超えた」とまでいわれる彼の抽象絵画ですが、たしかに縦横無尽に動き回っている筆のタッチは生命感を感じました。ピーク時の作品「インデイアンレッドの地の壁画」が秀逸でした。

2012年4月26日木曜日

「騙されない保険」続編

前回のこのブログで取り上げた「大盛況の乗り合い保険代理店」の裏話に続いて今回は保険販売におけるセールストークへの注意点をとりあげてみましょう。(出典は週刊ダイヤモンド誌)

1.「入院したら多額の費用がかかります」「もしもの備えは万全ですか」→健康保険にある高額療養費制度を考慮していない。実質的な負担額はさほど多くはならないはず。
2.「保険の対象外である先進医療費は高額(300万円を超えるものも)になる」→300万円もするような治療は先進医療のうちほんのわずか。そうした高額治療を実際にうける人は多くない。先進医療という言い方がされているが実態は「新規開発医療」。実験段階のようなもので特にがん治療では効果がでる人はそう多くない、とのこと。取り扱える病院も少ない。
3.「がんはこわい病気です。死因のトップががん。現代では2人に1人がかかります」→がんにかかる率が高くなるのは高齢(50代以降)になってから。若いうちにがん保険に入る必要性は薄い。
4.「持病があっても入れる保険」→保険料は割高。給付条件は厳しく、給付金額は他の保険に比べ少ない。契約してからかなりの期間がたたなければ給付の対象とならない場合も多い。
5.「保険満足度ナンバーワン」→保険金の支払いが終了した後の保険会社からくるアンケートの集計結果。客観性に乏しい。

会社も家庭も収支改善のコツは固定費の見直しですよね。保険料はいったん契約すると長期にわたって固定的に出費されていきます。最低限必要な保険は何かを見極め貯金と保険のバランスをとることが重要だと思います。

2012年4月20日金曜日

保険販売に気をつけよう

雑誌「週刊ダイヤモンド 4月21日号」が保険販売の特集を組んている。題して「騙されない保険」。
その中に「甘いセールストークにご用心! 全国で増殖する乗り合い代理店 大量出店支えるビジネスの裏側」として数ページを割いている。
1月に出した私のこのブログで「近頃巷にはやるもの 保険の窓口」として触れたことがもっと詳細にかつ業界裏話を交えて特集されていて「やはり」の感がします。
予約が取れないほど大繁盛しており、このままいけば4年ぐらいで日本生命の規模を抜く、とまでいわれている乗り合い代理店であるが、その実態は保険会社からの人員派遣、手数料かせぎに陥っており、「顧客の立場にたった中立的なご相談窓口」とは程遠いものとなりつつある、とのことであった。
記事のなかではFPがしきりにコメントしており、この分野で頼りになるのはFPであることも気を強くしました。
こういった裏の仕組みをわかったうえでこの種の代理店と付き合うことが大事ですね。

俳句の季語に「山笑う」という言葉があります。ちょうど新緑の頃、木々がいっせいに緑の若葉をふいて、山の斜面が緑の濃淡に覆われ春の日に照らされて山そのものが笑みをうかべているようだということを言います。
[春山淡やにして笑うが如く(緒方仇)」「故郷やどちらを見ても山笑う(子規)」「山笑う野はさざ波の光満ち(手塚順)」
それにふさわしい写真を掲載しましょう。芽吹いたばかりの木は赤くなっていますね。白い桜もまだ残っているようです。中心には濃い緑の常緑樹を置いてみました。下部は梅の新緑です。
撮影場所は私の自宅から数分の林です。近場にも自然が残っています。

2012年4月12日木曜日

ようやく春満開ですね

冬が寒かったせいか、全国的に桜の開花が1週間遅れましたが、わが街たまプラーザの桜もようやく今満開です。
例年ご紹介している近くの畑の桃の赤い花も満開となりました。
見慣れている光景とはいうものの花のない冬から突然このような美しい風景が登場するので春は楽しいですね。特に今年は桜と桃と連翹が同時開花ですので圧巻でした。
畑の光景も色とりどりです。杭の棒が邪魔ですが、しかたないですね。
昨日は千鳥が淵へ行ってみました。こちらは堀に桜の花びらが浮かんで花筏をなしていました。

2012年4月5日木曜日

イタリア旅行であった危機一髪

今回の旅行はすべての日程が予定通りに進行し無事帰国したのですが、実はあやうく帰国不可能となる出来事がありました。
帰国前々日食と芸術の街パルマのホテルでの出来事。
イタリアのどのホテルもチェックイン時にフロントはなぜか全員分のパスポートを預けるよう要求してくるのです。
宿泊したパルマの4つ星ホテルでもそうでした。部屋番号である220のカギと交換に我々夫婦はパスポートをフロントに預けました。
翌朝我々は美術館見学に朝8時半ごろ出発しました。途中家内が昨日滞在したシエナの美術館で入館時にパスポート提示を要求されたことを思い出したので私はただちにパスポートを戻してもらうためにホテルに戻りました。
フロントに要求してビックリです。我々が宿泊した部屋220のラックからではなくフロントスタッフは226の部屋のラックに入っていたパスポートを渡すのです。2通とも日本国パスポートでしたが、我々のではありません。「違う」といってもこれしかない、の一点張りです。日本人の顔をみただけで部屋番号を間違えて渡してしまったようです。(実にいいかげん)
彼らはまだホテルをチェックアウトていないことがわかったので私は急いで朝食のレストランに飛び込み日本人夫婦らしきカップルに声をかけました。まことにラッキーなことに彼らが我々のパスポートを受け取っていたのです。彼らも表紙の日本国旅券しか確認していなかったのでビックリでした。
(受け取ったら必ず中身の確認が必要ですね)
運が悪ければ日本人2組の夫婦が帰国不可能となったところ

教訓:ホテルに預けたパスポートは必ずその日のうちに取り戻しておくこと。4つ星ホテルといえども油断大敵。ということでしょうか?

駆け足のイタリア旅行

1週間ほどの休暇をとって北イタリアを廻ってきました。ボローニャを起点として
1.ヨーロッパ最古の大学ボローニャ大学とボローニャ旧市街
2.ビザンチンのモザイク美術が市内あちこちに残るラベンナ
3.トスカーナ州の古都シエナ
4.芸術の街、食通の街といわれチーズの王様パルミジャーノレッジャーノの産地でもあるパルマ
5.落ち着いた小さな古都モデナ

イタリア語はほとんどできないのですが、googleから取り出した拡大地図(これがすごい。村の路地まででているので道を間違えようがない)を頼りに高速道路を駆使して1週間で廻ってきたわけです。この時期のイタリアはまだ観光シーズンでないせいかすいていますし、ホテルも安いし、さほど暑くなくいい時期でした。
なんといってもラベンナのモザイク画は見事でした。キリストの表情、聖人たちの表情、皇帝や妃の衣装の色どれをとっても完璧。サンビターレ教会のモザイク写真を添付します。上は若いキリスト像、下はユステニアヌス帝です。1500年以上昔のものだとはとても信じられませんね。

トスカーナ州のシエナは春真っ盛り。リンゴの白い花、連翹の黄色い花、緑の草原の中に城壁に囲まれた街シエナがありました。のどかな風景にうっとりです。北海道の美瑛の雰囲気ですね。
朝焼けの空をバックにした朝のトスカーナの田園風景を添付します。手前の白い花をつけた木々がリンゴの木です。焚火の煙がのどかですね。

帰国後はイタリア料理に挑戦中です。開いた鯵をこれまではしょうゆベースの照り焼きにしていたのですが今ではみじんぎりにしたニンニクをふりかけてチーズをのせオープンで焼いています。

2012年3月18日日曜日

介護保険サービスの今後

高齢化の進展を受けていまや介護保険制度はなくてはならないものになってきています。(制度ができてから11年たちますが利用者は400万人をこえています。利用者からの評価も高く制度としては着実に定着しているようです)
昨年の通常国会において今後の介護サービスの方向を決定していく法律(介護サービスの基盤強化のための介護保険法等の一部を改正する法律案)が成立しましたのでご紹介しましょう。
1.今後の介護の方向つけ→高齢者の尊厳を保持し、自立支援を一層すすめていくために地域の中学校区を基本とする日常生活圏域において医療・介護・予防・住まい・生活支援サービスを切れ目なく提供する「地域包括ケアシステム」の構築。つまり単身や重度の要介護者であってもできる限り在宅生活を継続できるシステムつくりということです。体が動かなくなったら施設で、という時代ではない、ということですね。
2.そのために「日中・夜間を通じて訪問介護と訪問看護が密接に連携しながら定期巡回・随時対応サービス」を行える体制つくりの創設。単身・高齢者のみの世帯に対する配食や見守り等の生活支援サービス。つまり市町村が主体となっての「介護予防・日常生活支援総合事業」の展開
というのが骨子です。具体的に誰がやるの?そのための組織・人材どうするの?市町村で状況把握やれるの?など現状をみると疑問・不安がありますね。

これから高齢期を迎える我々としては在宅での介護生活を可能とするための準備(情報収集、財政準備、人的ネットワーク確保、居住環境準備など)に迫られそうですね。

銀座でフェルメールの全作品を展示した展覧会が開催されていますので行ってきました。もちろん本物ではなくデジタルでのリメイク版ですが。
http://www.vermeer-center-ginza.com/
これまで何点か本物をみてきたのでついつい比較してしまうのですが、リメイク版だとフェルメール絵画特有の光の粒子の輝きがちょっとみられないのが残念でした。全作品を通してみると名作といわれているものの他に並のものもあるのだな、という変な発見もありました。

2012年3月10日土曜日

真冬に戻ったような寒い1日でした

大災害から1年。我が家でもこの1年は7月私の入院手術、息子の手術、11月妹の入院手術、12月妻の骨折と予想もしない出来事の連続でした。
開花が大幅に遅れていた白い梅の花が目立つようになってきたので春まであと一息でしょうか。
最近撮影した写真をupしましょう。
極寒の時期の渓谷です。寒さで流れの遅い部分は凍りついてつららになってしまっています。
もう1枚は明るい未来を予感させる虹の写真です。

先日音楽仲間の会合でマリアカラスの話を聞きました。玉をころがすようなソプラノの声とDVDの美しい映像には魅了されましたが、あのスリムな体つきがサナダムシダイエットによるものだと聞いてショックを受けました。

2012年3月1日木曜日

大雪の中での撮影

今朝の大雪にもめげず写真機材一式を車に積んで近所の畑まで行ってきました。雪の重みで大きくしなった竹林の風景や雪の衣をまとった紅梅の花など雪の中は魅力満載でした。横殴りの雪でしたのでカメラはずぶぬれになりましたが、現像の出来上がりが楽しみです。(現像の上がりを待たなければならないフィルムカメラはここがイラつくところですね)
さすがにノーマルタイヤの車では上り坂は登れず、昨年購入しておいた「オートソックス(チェーンの代わりとなる靴下のようなもの)」をタイヤにはかせてみました。装着も簡単、値段も安いし、雪道では問題ないことがわかりましたが、40kmぐらいしかスピードがでないのが難点ですが、しかたないですね。
さて今週月曜日は成田空港へ車で往復。米国で働くことを目標としていた娘が自分で教師の仕事をみつけvisaまで取得してさっそうと出かけていきました。家の中が急に広くなったように感じられます。
火曜日はスロベニアワイン会。50名近い参加者が霞が関ビルのレストランに集まりました。スロベニアワイン専門のインポーターさんが提供するワインは他のヨーロッパ諸国のワインにひけをとらないよい味でかの地のワイン作りのレベルがあがっていることがわかりました。

2012年2月22日水曜日

60歳の死

20日(月)夕方ホテルニューオータニの大宴会場でかって日本航空の職場で同僚であった藤田東久夫(ふじたとくお)さんのお別れの会が執り行われました。会場は故人をしのぶ1000人以上もの追悼関係者でごったがえしていました。
彼は大学卒業後10年間日本航空に勤務した後、義父が経営する(株)サトー(バーコードラベルの印刷関連会社)に移り、社長、会長としてサトーを一部上場企業にまで成長させた立役者でした。
なかなかナイスガイであったとともに仕事熱心で私は彼の求めに応じていろいろなコンピューターソフトの作成をした記憶があります。転職する彼の仕事の後任として引き継ぎを受けたこともあります。
彼の人となりはhttp://www.tokuo-fujita.jp/で詳しく述べられていますが、社業を軌道に乗せた後は早稲田大学で経営学の博士号までとるほどのがんばりでしたが、5年前ちょうど博士号取得後の検診でがん(食道)が見つかり、結局60歳で亡くなったわけです。最近は心臓のほうもだいぶ弱っていたとの情報もあります。
今の時代60歳はまだまだ若いといえますが、その短い人生で人が一生かかってもやれないほどのことをやり遂げていたことは驚異的ですが、そのがんばりが結局ストレスとなったのかもしれませんね。
ストレスを貯めないようにしながら細く長く生きるか、はたまた彼のように人一倍のがんばりでやりたいことはすべて実現して太く短く生きるのか、議論がありますが、どっちにしてもこれは結局は天が定める道ですね。ご冥福をお祈りいたします。

2012年2月14日火曜日

FP協会の「FP冬フェスタ」に参加しました

日曜日は根岸線本郷台で「FP冬フェスタ」のイベントが開催されました。朝9時半から夕方までFP関連にさまざまな企画(お金に関するセミナー、FP相談会、FPが考えた親子で楽しむゲーム」)が同時並行的に行われました。
私はFP無料相談会で相談員を務めました。午前と午後で2件の相談に与ったのですが、相談の内容は真剣そのもの50分の持ち時間いっぱいでした。
1.借家住まいの年金生活者で低金利の時代限られた預金をどう運用していったらいいのか?
2.まだ住宅ローンを抱えた年金生活者で今後持家をどうしたらいいのか?

年齢的なもの、現在の収入状況を考えると「後がない」「リスクをとれない」「やり直しがきかない」わけですが当人たちはなかなか気がつかないもの。
そして現在は何とかやりくりできていても今後70歳、80歳になって体力的な限界に直面(要介護状態)していくことを考えると今のうちにそれに対する準備が必要なわけです。
FPとしての私のアドバイスもそこをにらんだ上での今後必要なアクションの提案となりました。
日ごろから漠然と不安に感じているこういった問題の相談者としてFPの役割が今後重要になってくると思いました。
終了後は運営に携わったFP協会の若手たちと本郷台駅前のそばやでにぎやかな打ち上げとなりました。

2012年2月4日土曜日

本日はFPの勉強会に出席

日本FP協会神奈川支部が主催する勉強会に参加してきました。
第一部は「必ずもめる相続の話 失敗しない相続と税対策」講師は税理士の福田真弓さん
第二部は「激動の欧州・米国・中国経済から占う日本の将来」講師は東短リサーチのエコノミストである加藤出氏。
両方とも実践的な内容でたいへん興味深かったのですが、特に相続では
1.「相続では財産が少ないほどもめている現状がある。もめている相続の7割以上が遺産5千万円以下。」税理士、弁護士などの専門家が関与していない場合が多いため。
2.相続に際しての問題点とは「財産を分けられるか(通常は土地のように分けられないものが多いため)」
「期限までに相続税を支払えるか(納税資金が必要となるが、10カ月以内に支払えないと相続税の軽減規定が適用されない)」「相続税を減らす方策はあるか」に尽きる。
3.遺産分割でもめる理由としては「法定相続に従って分割できない場合」であるが、それには被相続人の生前から準備しておく必要がある。
4.ほぼ3件に1件の割合で税務署による税務調査が行われ申告もれが発見されている。税務署は特に問題視するのは「名義預金」といわれるものでこれは相続人(家族)名義の預金のうち実質的には亡くなった被相続人の財産をもとでとして蓄積された預金(専業主婦のへそくりなど)が多い。
そのほかにもいろいろ参考となる話がたくさん出たのですが割愛。

来週の日曜日12日は根岸線の本郷台駅前にある「アースプラザ」でFPフェアが開催されます。
FPによるセミナーや無料相談会が企画されていて、私は相談会での相談員を担当します。
詳細はhttp://www.jafp.or.jp/branch/fileOutput.doをご覧ください。

2012年1月25日水曜日

「保険の見直し」について

前回のブログで「保険の見直し」がブームだと書きましたが、本日の日経新聞にもこのことが特集で取り上げられていました。大繁盛の店もあって面談の予約が一杯だとか。(もっともそれは週末だけでしょうが。)

保険の見直しのステップは次のようになります。
①現在加入している保険についての確認(内容の詳細を覚えていない場合もあるので保険証券が必要です。)
②ご家庭に必要な保障額の計算(ご主人あるいは奥様にもしものことが起きた場合どれくらいの現金が必要となるかおおざっぱに試算してみる。)
③見直しのポイントの確認(毎月の掛け金を減らしたいのか、保険の保証内容そのものを変更したいのか)
④条件にあった保険を探す
⑤契約する
さっとこうなります。
保険の見直しプロセスについてはネット内にもいくつかでていますのでご紹介しましょう。
http://www.nissay.co.jp/kojin/minaoshi/kotsu/は日本生命が提供しているものです。http://www.hoken-erabi.net/は消費者の立場にたった保険選びの極意。たいへん参考になる内容です。

保険見直しに際して知っておきたい基本用語は
a)保障の増加の方法   中途増額、追加加入、特約の付加
b)保障の減額の方法   中途減額、特約の解約、保険そのものの解約
c)保障の種類の切り替え方法  契約転換

生命保険での必要な保障額を計算する時には次の各項目についてざっと試算をしておく必要があります。(夫の必要保障額試算の場合の例)
妻の必要生活資金額(現在の年間生活費x0.5x妻の平均余命)
子供の卒業までの生活資金(年間生活費x0.2x就職する年齢になるまでの期間)
子供の教育費用、子供独立時の援助費用、住宅維持補修費、葬儀費用その他
年金額(遺族年金額、老齢年金額)、死亡退職金、貯蓄額、妻の勤労収入

以外と大変のように思われるかもしれませんが一度計算しておいたほうがいいでしょうね。

2012年1月17日火曜日

近頃巷にはやるもの「保険の窓口」

最近「保険の窓口」というはでな看板を掲げた店を街の目立つところによくみかけませんか?TVのCMにまで登場しています。
この新しい業態の店の特徴は小さな店舗ながらも、生保16社、損保17社もの保険商品をそろえており、「保険会社にとらわれないで中立的なコンサルテーション」をしてくれる、というのがうたい文句です。
10年ほど前に設立されたにもかかわらず今では全国234店舗にまで拡大しており、売上も大きく伸ばしているようです。
実は従来保険会社は自社の商品のみを扱う代理店を多数抱えて営業活動、顧客対応をしてきたのですが、保険の自由化による競争激化によって経営基盤がぜい弱化していくにつれ(倒産する保険会社もでてきた)手数料の削減、代理店の淘汰が行われてきました。
顧客との接点を確保し、販売を担う拠点として新たに発生したのが「保険の窓口」にみられる総合保険ショップです。経営陣は保険会社にいたことがある人が多く、窓口スタッフはFP資格所有者が多いようです。似たようなショップとしては「保険の見直し本舗(144店舗)」があります。
「顧客の立場にたった中立的な相談窓口」を標榜していますがあくまでも保険代理店ですので顧客が契約することで保険会社から得られる手数料を収入としているわけですから本当に顧客の立場にたっているのかわかりません。
保険については一度契約すればその後は毎年定期的に顧客からの入金が期待できるので一定程度の契約さえとれればけっこうおいしい話ですね。
それに昨今の家計防衛の話のなかでは保険の見直しは一番効果のでそうな部分ですから相談にくる人も多いようです。
次回からは「保険の見直し」のコツについて解説してみましょう。

2012年1月4日水曜日

あけましておめでとうございます

早くも新年4日過ぎました。街も平常に戻りつつあります。久しぶりに日本で正月を迎えたのですが、年末のあわただしさに比べ正月は退屈でしたね。
年末にカメラのフィルム送りが故障してしまい、これから修理に出します。2週間ほど撮影もおあずけです。これも退屈だった理由のひとつでした。
来週から裁判所の仕事がほぼ毎日入ってきます。家内が年末に両足を骨折してしまったので当分の間勤務先の大学まで送迎をする役目も生じました。
2月12日には横浜本郷台で市民向けのFP相談会が予定されていて相談員をすることになっています。
ピアノはバッハのインベンションに力を入れます。対位法の演奏で頭の訓練です。
料理は何でもやりますが、魚料理とサラダのレパートリー拡大が目標です。
得意の写真のほうは今年はコンテスト入選を目標にしてみます。我が家の近くにある田園風景を被写体にして春夏秋冬季節感あふれる写真を撮ろうと思っています。
とはいいながら新春の定番被写体はやはり富士山でしょう。
飛行機の窓から撮影した富士山を添付します。富士山より高い位置、というのが雄大で私は好きな写真です。
昨年の年頭エコノミストたちは異口同音に景気の回復を予測していました。これまでの経験から米国大統領選挙が近ずくと積極的な経済施策がとられるので必ず景気が上向く、というのがそのポイントでしたが、結果はことごとくはずれてしまいました。
そのせいもあり、今年は誰もが弱気ですね。家計も資産運用も攻めよりも守り、が今年のトレンドになりそうです。