2015年2月25日水曜日

要注意。今年1月からの高額療養費払い戻し制度

病院や薬局の窓口で支払った額が歴月(1日から月末まで)で一定額を超えた場合にその超えた金額をあとから健康保険で払い戻ししてくれるありがたい制度のことですが、払い戻しの上限の金額が今年の1月から変わりました。
対象となるのは70歳未満の人ですが、所得に応じた限度額区分が改正前の3区分から改正後は5区分に変更となったのです。
毎月の報酬額が多いひとには厳しく、少ない人にはゆるくなりました。
詳細はhttps://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030/r150

特に注意が必要なのは
1.「歴月で一定額を超えた場合」です。月をまたいで入院した場合には各月単位で計算されるので払い戻しが少なくなることがあります。
2.2年間で時効となりますので還付の請求は早めが必要。
3.ひとつの医療機関での自己負担額が上限を超えなくても、同じ月の複数の医療機関での自己負担額が2万1000円以上あれば合算が可能です。
4.同一の健康保険に加入していれば世帯単位での合算が可能です。
5.高額医療費として払い戻しを受けた月が一人で直近12カ月の間に3月以上あれば4回目から自己負担限度額がさらに引き下げられます。


民間の医療保険の宣伝がしきりに流れていますがそれに頼る前に、この健康保険の高額医療費制度について理解しておいたほうがよさそうですね。

2015年2月18日水曜日

家計簿をつけておけば・・・

今回も最近の相談事例から。
我が家の家計を見直したくなった場合まず必要なのは家計簿のチェックですね。
毎日のお金の動きを逐一家計簿に記入さえしておけば、どの費用を見直せばいいのか検討することは簡単です。
でも毎日家計簿を記入していくことはめんどうくさいもの。全体としてお金が回っていればまあいいか、と考えがちです。

夫婦仲がうまくいっていて信頼関係が成り立っているうちはそれでもいいのですが、いったんこじれだした場合は相手のお金の使い方をめぐって泥試合が繰り広げられます。
特に専業主婦が家計をすべて管理してきた場合に問題が発生しがちです。
夫側も50歳代になると将来に不安を感じるようになります。この時に貯金がなにもないことが判明したりすると妻に対する不信感は一気に高まって離婚騒動になりがちです。
日頃から家計の状況について情報交換をしてきた夫婦ならまだしも日頃あまり会話のない夫婦ならさあたいへん。
こうなったときに役だつのが家計簿の存在なのです。いつ何に使ったのかさえわかれば夫側を説得することができるのですが、何もないと「お金はあったはず」「生活費に消えた」の押し問答です。

家計簿をつけておいてわが身を守ることも重要ですね。

本日は寒そうな天気だったので凍った滝の写真を撮ろうと丹沢の山の中まででかけたのですが空振りでした。気温がさほど下がらず氷は溶けてしまったとのこと。結局1枚もシャッターをきらず帰りました。

2015年2月7日土曜日

絆を強めるはずが一転?

いささか意味不明のタイトルですが、最近の相談事例で遭遇した例です。
1.「子はカスガイ」とよく言われますが、この夫婦の場合は逆になりました。奥さんの第一子妊娠がわかると普通は喜ぶはずの夫の態度が豹変。出産とともに夫は帰宅しなくなり、実家に戻ったきりで会話もなくなり半年後には離婚騒動へ発展。
奥さんの言葉によると夫は「子供がきらい」「愛情がもてない」と言い続けでしまいには嘔吐していた、とのこと。
一方夫に聞いてみると「妊娠がわかった時点で預金を調べてみて愕然。全く預金がなかった。家計は妻にまかせてきたが、何に使ったのか不明」で将来に強い不安をもってしまいこのままではやっていけないと思った、とのこと。

両者の言い分がまったく異なることに驚きましたし夫のとった強行手段にあきれるばかりですが、夫婦の間の共通認識、話し合いもなかった状況がわかりました。生まれてきた子供こそいい迷惑ですね。
こんな夫にあいそをつかした奥さんの側からの離婚話が進行中です。

2.最近はやりの2世帯住宅ですが、人間関係がこじれるとたいへん。
奥さんの母親(義母)がもつ土地に夫は奥さんの弟(義弟)と二人で2世帯住宅を建設、順調に暮らしていたのですが、ところがある日奥さんが突然死去。二人の子供を抱えた夫は結局別の女性と結婚し、せっかく建設した2世帯住宅を出て別な場所に住むことになった。
2世帯住宅の半分が空家となって放置されることになったわけですが、そこで問題発生。
夫はもはや住んでいない2世帯住宅の半分に対する住宅ローンを払い続けなければならなくなり、もう片方に住む義理の弟は隣の空家の管理に困惑。たとえば使われなくなった水道栓からは臭気が流れてくる、風通しが必要などなど。義弟には空家の家を買い上げるだけの資金もないし、どうしたらいいだろうか、ということです。そうこうするうちに夫と義母、義弟の仲が悪くなって話し合いもできなくなったということでした。
この問題人間関係がこじれてしまっていてどう解決したらいいのか、ともかくしばらく両者の言い分を聞いていたのですが、結果としてある日突然終了しました。
土地を持っていた高齢の義母が病気で亡くなってしまったのです。そして義母の生命保険が下り、それを受け取った義弟が夫の持ち分を買い取ることができた、ということでした。