2014年2月22日土曜日

FP仲間の勉強会にて

水曜日に「「事例研究」を通じてFP相談のスキルを学ぶ」というテーマでの勉強会に参加しました。
講師はひごろ女性からのマネー相談をたくさん受けているM女史。
参加者は20名ほどのFP仲間。
講師からこれまでに相談を受けた事例の提示がありましたが、以下はそのひとつ。


「住宅ローンに悩む50代夫婦の例」
相談者夫婦は住宅メーカー勤務の57歳男性(年収450万円)、奥様は電力会社の56歳契約社員(年収450万円)、同居しているお子様3人はすでに独立。
3年前に新築購入。当時住宅ローン3370万円を組んだ。毎月15万円返済の25年ローン。現在のローン残高は2700万円。
ローンは変動金利で3.57%
ご夫婦の現在の貯蓄高は200万円。
相談の内容は今後の老後資金への不安。というもの


このご家庭についての今後のキャシュフロー表を作成してみると問題点としてはご主人と奥様の退職時点を境にそれ以降は完全に赤字家計となることが想定されること。ローンの完済(ご主人79歳)前に自宅を手放す必要がでてこないとも限らないし老後の資金もできない可能性がある。
そもそも54歳時点での収入がさほど多くないのに高額な長期ローンをくんで住宅購入を実行した点に問題があるのではあるが。(当然ながらどこの銀行もローンを組むのを断ったとのこと。唯一駆け込み銀行として有名な某地銀がローンに応じた結果とのことであった。金利が高いのもそのためか)でも講師の話ではこうした分不相応な住宅ローンに苦しむ家計はたくさんあるとのこと。


この家計について参加者一同で議論。
具体的提案としては
1.毎月のローン返済額を減らす策。銀行と交渉して変動金利3.57%を下げる案。
2.家計コストの見直し。生命保険、医療保険の見直し。
3.同居している子供から家賃相当をもらい家計に余裕をもたせ、ローンの繰り上げ返済をめざす。
4.退職時期の繰り下げ。ローンを払うために一生働き続ける、ということ。


そのほか3つほどの事例研究をしてその日の勉強会は終わりました。

2014年2月10日月曜日

ショパンのワルツを練習中です

暮れにショパンのマズルカを演奏しました。今は6月に予定されているピアノの発表会に向けて有名なショパンのワルツ第7番を猛練習中です。
ひとつひとつの音の使い方が繊細で弾いていても楽しいですね。

そこでショパンについて調べてみました。
ショパンといえばポーランド、といわれワルシャワの空港はフレデリックショパン空港ですしワルシャワにはショパン音楽院があります。ショパン国際ピアノコンクールは5年に一度ワルシャワで開催されています。
確かにショパンは1810年にポーランドで生まれたのですが、1831年21歳でパリに出てきてから1849年39歳で亡くなるまではフランスで過ごしています。作曲を始めたのが7歳ですから音楽人生だけに限ればフランスで過ごしたほうが長いのですね。主要な曲はほとんどパリで作曲されたものです。ショパンの父はフランス人でした。
ショパンの死後、心臓がワルシャワの聖十字架教会に安置されていることは有名ですが、実は墓はパリのペールラシューズ墓地にあって他のフランス人芸術家と並んで葬られています。
パリの社交界でもてはやされていたショパンですが(レッスン料は高額、多くの女性に取り巻かれ高級アパルトマンに住み二輪馬車を借り御者と召使いをおくような生活)、それにもかかわらずポーランドの民族的なイメージが強いのが不思議ですね。
結局マズルカやポロネーズなどの「ポーランドの音楽」を生み出した、ということでしょうか。



2014年2月4日火曜日

遺言の書き方ー預貯金について

遺産分割協議でのトラブルを避けるために「銀行預金は銀行名、支店名、口座種類、口座番号」をきちんと指定して書くこと、といわれています。
しかしながら詳細に指定した場合運用次第(遺言を書いたあとで預金を移し代えた場合とかあとから銀行で投資信託を買ったりした場合)では遺産の分け方が変わってしまうのでせっかく書いた遺言を書きなおすことが必要になります。

そこでそうしたことを避けるための便利な遺言の書き方として

1.銀行毎に遺産をあげる人を指定する方法
たとえば「xx銀行のすべての預金を長男○○に相続させる」とすれば銀行毎の預け入れ金額を変えることで遺言を書き変えなくてもあげる金額や割合を簡単に変えることができます。

2.遺言に書かれていない財産がみつかった場合のトラブルを避けるためには
「その他の財産は長男○○に相続させる」としておけばあらためて相続人全員での遺産分割協議を行う必要がなくなります。
なお銀行の支店名とかに書き間違いがあるとその分はこの「その他の財産」とみなされることになりますのトラブルになりますので注意。
遺言を書くときにはできるだけ財産をきちんと調べておくことが必要ですね。