秋の個人向け国債(復興応援国債)の販売が始まりましたね。(9月28日まで)
10年満期の利率変動型(変動10とよばれています)の利率は0.53%。この利率は銀行の定期預金と比較すれば高いのですが、7月募集の変動10の利率(最初の半年間)が0.77%であったのですから下がったものですね。
さて本論ですが、この利率。7月募集の国債から計算方式が変わり、「基準金利(10年物国債の市場実勢金利のこと。)×0.66」という掛け算方式に変わりました。
それまでの計算方式が「基準金利ー0.8%」という引き算方式だったのですから水準は低いとはいえ大幅アップとなったわけです。
ちなみに引き算方式だと今回の変動10国債の利率はなんと0%(最低保証利率があるので0.05%ですが)になってしまうところでした。これでは国債は売れませんね
ちなみに基準金利が2.35%以下であれば引き算方式よりも掛け算方式のほうが適用金利は有利になります。
ということは今後も金融緩和・景気低迷による低金利状態が続くとみるならば1年以上前に買った変動10国債を持ち続けていくのではなくいったんそれを換金(国が買い取ることになっている)して新たに掛け算方式の変動10国債を購入したほうが金利面で得策になるのか?ということです。
そうですその通りだと思います。(正確には金利計算のタイミング月がからんできますが)
売却時にはペナルテイとして過去1年間の金利相当の金額をとられますが、1年以上持ち続けていけるのであれば中途換金しても掛け算方式の国債を持ったほうが金利面では有利なのでしょうね。ただし満期が10年にのびますのであくまでも10年間の余裕資金での話にはなりますが。
おまけに証券会社によっては新規に国債を購入すれば現金や商品券のプレゼントのキャンペーンをおこなっています。これを活用すれば有利さはもっと大きくなりますね。
当面のスタンスとしては掛け算方式の個人向け国債に乗り換えた後にもっと有利な投資先が出てくるのを待つ、ということでしょうか。
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