2013年1月31日木曜日

真冬の情景

最近撮影した寒そうな写真を2点。
最初は氷結しつつある滝の写真。場所は東京都奥多摩の山中にある払沢の滝。完全氷結を期待していったのですがまだでした。
2枚目は秩父の山中、大滝村にある三十槌のつらら。地中からしみ出る水分が凍りつきつららが一面に生じます。
昨今、光の明るさに春を感じる今日この頃ですが、真冬の被写体もなかなか素敵です。
明日から東京都美術館で大判写真展です。大きく引き伸ばされた風景写真が並びますのでこちらも見ごたえあります。

2013年1月20日日曜日

大判写真展に写真が出展されます

上野にある東京都美術館でスペインの画家エルグレコの展覧会が始まりました。「無原罪のお宿り」だけでも見る価値ありそうですね。
実は同じ東京都美術館内では2月1日から7日まで大判写真家協会の写真展が開催されます。私の写真「渓流を覆う」が大判写真コンテストに入選し出展されることになっています。
http://www.ni-pro.com/
大判写真というのは35mmカメラより大きいフィルムサイズのカメラで撮影したものをいいますが、私の写真は4x5(シノゴ)版というパソコンのマウスパッド程度の大きさのフィルムを使い蛇腹付きのドイツ製カメラ(リンホフテクニカ)で撮影したもの。
フィルム面のサイズが大きい、ということはそれだけ撮影される情報量が多いわけで、大きく引き伸ばしてもシャープな画像が得られます。今回は全倍という60cmx90cmのサイズに引き伸ばしました。
被写体は栃木県の山奥にある出流(いずる)川で撮影した満開のしゅうかいどうの花です。小さな赤い花が一面に咲く中を小川が流れている様子を撮影したものですが、どの程度迫力ある画面になったか楽しみですね。
2月1日(金)の午後会場に行っています。

2013年1月12日土曜日

緊急経済対策の危うさ

デフレ脱却をうたった大型の補正予算が発表されました。でも新政権がやろうとしている対策が的外れである、という論文を見つけましたのでご紹介します。
論文の著者は「超整理法」の一橋大学名誉教授野口悠紀雄先生。(雑誌ファイナンシャルプランニング1月号)

日本経済が抱える最大の問題はデフレと人口減少であるといわれているがそれは大きな間違い。
1.消費者物価指数が下落しているのは大企業が生産する耐久消費財の価格が著しく値下がりしているからであるが、これはいまに始まったことではなく1990年代から継続している現象。
これは中国、アジアをはじめとする新興国の工業化、低賃金労働力による安い工業製品生産によって引き起こされたものであって国内要因によって生じたものではない。
先進国の高かった物価水準が新興国に引きずられて下落したもの。(逆に新興国はこれからインフレに悩むことになる)
2.耐久消費財の価格が下落する半面で、国内要因で決まるサービス価格は上昇している。90年から08年の間に保険医療の消費者物価指数は18%も上昇している。
3.デフレは金融政策によって生じているのではないので金融緩和をいかにすすめたところで解決はできない。
4.これまでの物価変動(上昇)要因は総需要の変動ではなく、エネルギー価格(原油)の上昇が大きな要因となっている。
5.つまり工業製品の価格が低下することが問題なのではなく、名目賃金が低下していることが解決すべき大きな問題である。02年から11年までの間、製造業の雇用が約133万人減少したが、医療福祉の雇用が約240万人増加している。しかしながら賃金水準が低い(後者は前者の約1割減)ために全体としての賃金が下落している。
6.介護従事者の賃金が低いのは価格が介護保険の枠内で決まられているからであり、その結果として供給が不足し超過需要が生じている。(老人ホームへの入所が何年待ちという状態)
つまりこの分野での価格を調整しないことが、従事者の所得低下をもたらし一方で超過需要が発生しているのである。
課題はサービス産業の生産性をどうすれば向上できるか、である。
7。日本全体として必要なのは金融緩和を進めること(国債をどんどん発行して日銀がそれを購入すること)でなく生産性の高いサービス産業を構築すること。
7.こうして考えると日銀による「物価上昇目標」は的外れな政策、本当の目的(国債を買わせるという)を隠す隠れ蓑にほかならないので(郵政民営化前は大蔵省が管轄していた郵貯が国債を購入してくれていたが不可能となったので今度は日銀に買わせようというのが政府の本音)、その目標はいつになっても達成できるはずはなく、結局日銀による国債買い上げがいつまでも続いて、そして財政規律(財政再建)は崩壊していくのである。

今の政府がやろうとしていることの隠された意図と的外れさ、危険さを見事に論評していて、読んでいて恐ろしくなってきました。
本来政府がやるべき政策を日銀に押し付けているだけですね。

2013年1月3日木曜日

謹賀新年

我が家の年末年始は掃除と料理つくりに終始しています。
クリスマスには鶏の丸焼き料理に挑戦。羽根をはいで内臓を取り除いた鶏一羽を肉屋さんから買ってきて、腹の中にはみじん切りにした玉ねぎ、人参、セロリと、ご飯を詰め込みました。外側の皮には塩を擦り込み、油をぬってオーブンに入れて焼くわけです。皮が乾燥しないように時々油を塗るだけで待つこと40分。こうばしい匂いの鶏の丸焼きが出来上がりました。これだけで十分な料理なのであとはサラダやチーズ、ワインを準備して大宴会の始まり。
焼きあがった鶏の姿(いさいさかグロでみじめな格好ですが)をご覧ください。
年が変わって新年のおせち料理には、まる1日煮てつくった丹波の黒豆と三浦まで行って買ってきた大根を千切りにして作った「なます」、昆布を巻いた昆布巻き、栗きんとん、鯛のお頭から出汁をとったお雑煮、乾杯にはスペインの発砲ワイン「カバ」でした。
お重箱に詰めたおせち料理にはほど遠いものでしたが、いちおうのお正月気分。
年末年始忙しいですね。