2008年12月19日金曜日

高齢者社会ー迫りくる住宅問題

団塊の世代が60歳代となってきたが今後75歳以上のいわゆる後期高齢者の割合が急激に増加し(2020年には人口の15%に達する)、単身高齢者世帯数(おひとりさま世帯)は32%(2020年推定)となってくる。
年金、介護、医療など高齢者をとりまく課題・問題点が取り上げられているが、それらとともに今後大きな課題となってくるのが高齢者の家の問題であろう。
体力的に弱ってきた75歳以上の高齢者が現在の自宅にいつまで住み続けていられるのであろうか?
高齢者が社会的生活を営なみつつ居住できる住宅の条件としては、資金面の確保に加え住宅がバリアフリーであること、セキュリテイの確保、食事・衛生面での自己管理可能性、困ったときに助けてくれる人が周囲にいること、身近にドクターがいること、車を使わずに日常の行動ができること(商店街との距離、交通機関の利便性、坂道・階段等道路の状況)などである。現在こうした条件を満足するような自宅にすめている高齢者は少ないのではないかと思われるものの、まだ先の問題として真剣に考えている人は少ない。
高齢者の住宅問題と取り組んでいるNPO法人シニアライフ情報センターの話では、一般的には70歳以降になってようやく問題に気づいて検討を開始するが実際に住み替えをするのは80歳を過ぎてからとのこと。高齢になればなるほど引っ越し作業を含めた負担の大きさは若い時の何倍にもなる。
最近は受け皿となる有料老人ホームが各地に建設されているが現在のところその供給戸数は約13万戸であり、高齢者人口の1%にも満たない。
自立高齢者と要介護高齢者を合わせた供給量の目安としては欧米諸国では10%をめざしているが日本の現時点での供給量は5%程度であり将来的にも不足感は否めないのである。
日本では少子化によって住宅難は解消されたようにみえるが、新たな課題が発生しているわけで、準備は早ければ早いほどいいわけである。

2008年12月11日木曜日

最近の投資の動向

昨今の経済状況は、実体経済の悪化の広がりがまだ見通せないこと(これから減益の決算見通しが続々と発表されてくる)、これまで成長セクターとして世界経済を引っ張ってきたアジアや新興国までもが経済不安に陥っていること、から株価がいったいどこまで下がっていくのか全くわからない状況になってしまった。投資家はだれしも対応に苦慮している。
ちなみに日本株は07年6月の高値18297円からみると現在の水準は約40%、国内リートは07年5月の高値から27%、資源大国としてもてはやされたロシア株の現在の水準はなんと高値時の17%、インド株は36%、中国株は33%となってしまっている。
日本株にはこれまでも何回か山谷があったものの高値とそれに続く谷底の開きは毎回ほぼ30%であった。現在の水準はこれに近くなってきたわけなので専門家の中にはそろそろ大底、と楽観的な解説をしているむきもいる。悪材料が出尽くせば反騰も期待できる、として虎視耽々と待ち構えている個人投資家もいる。そうした個人投資家の現金をねらって銀行からは高金利の定期預金の企画や大企業からは社債発行、海外からはサムライ債の発行が続いているのが最近の状況。
ライフプランを考えるFPの立場からみると、投資は決して短期的な儲けを狙うものではなく、時間をみかたにして10年後、20年後の資産確保を狙うものであったはず。そもそも投資を決断した最初の気持ちに戻ることが現在の不安な気持ちに対処する方策であると思う。

2008年11月29日土曜日

関東地方の紅葉




だいぶ寒くなってきました。来週はもう12月です。


冬の気候ですが紅葉はまだ残っています。


12月になると都内の公園が紅葉してきます。六義園や浜離宮公園、新宿御苑、小石川後楽園などのもみじが赤く色づいてきます。東京周辺では修善寺の虹の里や千葉の養老渓谷が有名です。


先日埼玉県の中津川渓谷に行ってきました。ここは秩父の山の中ですが埼玉県きっての紅葉の名所として有名な渓谷です。中央道を勝沼でおり、国道140号線の雁坂トンネルまで1時間(この沿線のながめもすばらしい)、さらに1時間ほど車を走らせると中津川渓谷に到着する。


11月の中旬ともなると渓谷の上流はすでに紅葉は終了していたが下流は真っ盛りであった。


渓流沿いに舗装された道路がはしっているので重い撮影機材でも撮影が苦にならない。


本日はその時に撮影したものを2点添付します。


1枚は雁坂峠にかかる手前の道路沿いでみつけたもの。紅葉三兄弟ともいうべきか、紅葉した山々を背景に緑、赤、黄の3本の木がさながらファッションショーのごとく舞台に立ち並んでいた。


もう1枚は真っ赤に紅葉した中津川渓谷である。




2008年11月18日火曜日

ラスト・プランニングノート

日本人の平均余命は60歳男性の場合は22年、女性はそれより長くて28年である。(平成19年簡易生命表)そして現代ではこれが毎年さらに少しずつ伸びており、人生90年が目前となりつつある。
この裏返しの数字として年齢別の死亡率をみると60歳では約10%となっている。すなわち10人に一人は長生きできていないわけであり、60歳代の人にとっては長生きへの備えと同時にいつ突然訪れるかもしれない死への備えもまた欠かせないといえよう。
ちなみに現在の年金制度ができあがった昭和36年当時の平均寿命は65歳である。当時年金の制度設計をした人には高齢化がここまで進むとは想像だにできなかったであろう。
「おひとりさま老人」の増加や突然おそってくる死に対する備えとして筆者は最近ファイナンシャルプランナーがつくった「ラストプランニングノート」というものを入手した。(NPO法人らしさ発行、定価525円)
A4版40ページほどのノートであるが、内容は大きく3部に分かれており、第1章ライフプランでは自分をとりまくさまざまな情報を記入することになっている。たとえば「おつきあいさき」「親戚友人知人の名簿」「医療・介護関係先」など、第2章資産では「貯蓄」「保険」「年金」「不動産」など自分に関係する資産を書き出すようになっている。第3章ラストプランの章では「葬儀・お墓」「わたしの想い」「家系図」などを記入する。
そうこれはいつどこでどんな状態でお迎えが来るかわからないことを想定して身の回りの棚卸をし、かついざというときに周囲の人々にできるだけ迷惑がかからないようにするための準備ノートなのである。
このノート1冊に必要事項を記入した人たちは異口同音に晴れ晴れした気持ちでこれからの人生を過ごせると語っている。
このノートは今後静かなブームとなりそうな気がした。

2008年11月8日土曜日

11月第1週は「FPの日」

日本FP協会では11月の第1週土曜日を「FPの日」と命名している。FPに対する消費者の理解を深めるために11月いっぱい日本全国で無料セミナーや無料相談会を実施している。
私が所属する神奈川支部では先週の11月3日の祝日に桜木町の横浜銀行本店の会場を使ってセミナーと相談会を行った。セミナーは「投資信託にだまされるな」の著者である竹川美奈子氏による「投資信託で差がつく資産形成ー大失敗を避けるコツ」であったが昨今の金融情勢を反映してか200名を超える大盛況であった。
私は横浜市民に対する無料相談会での相談員を担当した。相談会は50分間の時間内で、相談内容を聞き、FPとしてのアドバイスを行うものであるが、どんな質問が飛び出すかわからない中でわかりやすい適切な回答をしなければならないのだから真剣勝負である。最近の市民は金融情報についてよく勉強しているのでなまはんかな教科書的な答えではかえってFPに対する信用を落とすことになりかねない。
結局2件の相談にのったが、1件はキャシュフロー表をもとにした退職金の運用方法に関する相談、もう1件は現在掛けている保険の見直しに関する相談であった。
不確実な将来に対してどのように資金を運用していったらいいのだろうか?あるいは毎月多額な保険料を支払っているがその是非について誰に相談したらいいのかわからない、といった切実な悩みに直面したがそうした悩みに中立的な立場でアドバイスできるのがFPの強みである。
来年2月7日には川崎市民を対象とした同様の企画が進行しており、現在私はその実行委員の一人として喧々諤々をやっている最中である。

2008年10月26日日曜日

紅葉前線




紅葉前線が南下しています。今年は大きな台風が来なかったこともあって例年になく紅葉の色どりが増している様子です。


山形県と福島県の境を貫いている西吾妻スカイラインを走ってきました。


新幹線で福島へ行き、小さなレンタカーを借りて2時間も走れば天元台スキー場です。ロープウエイで上に上がれば一面紅葉のスキー場です。


20kgもの撮影機材を背負って動き廻るのは息が切れますが美しい光景を見ながらですから大満足の世界です。


ご参考までにその時の写真を2枚添付します。実は今回掲載したのよりももっとすばらしい写真があるのですが、今後写真コンテストに応募用ですのでまだ公開できないのが残念です。(コンテスト応募作品は未公開が条件のため)


日本の紅葉風景ほど美しく繊細なものはないと思っています。変化に富む四季の美しさを追ってカメラに収めるという風景写真の趣味ほどぜいたくなものはないですね。


3時間ほど撮影した後はスカイラインに戻って再び車を走らせ、裏磐梯を経由して夕方郡山に戻ってきた次第。


どこも道路は舗装されていておまけに空いているのできわめて効率的に廻ることができました。






2008年10月19日日曜日

おひとりさまの老後

上野千鶴子東大教授が執筆した「おひとりさまの老後」という本が静かなベストセラーとなっている。
「なあんだ、みんな最後はひとりじゃないの」に始まって「おひとりさまの死に方5か条」にいたるまで家、孤独との付き合い方、お金の問題、介護、遺言にいたる老後の人生のさまざまな問題について明快に論じられている。彼女はフェミニズムの論客として知られており、「女遊び」「発情装置」「サヨナラ学校化社会」等現代の世相を分析して喝破する彼女の論理は気持ちがいい。
この本の影響か「おひとりさま」という言葉がブームになっている。決して若い独身男女のことではなく、連れ合いをなくして一人暮らしをしているシニア世代のこと。
65歳以上の高齢者の一人暮らし世帯はすでに410万もあり、圧倒的に女性が多く、すでに女性高齢者の2人に一人が「おひとりさま」になっている。80歳以上になるとなんと女性の83%が「おひとりさま」である。
この本の中で上野さんは楽しい楽しい「おひとりさま生活」の過ごし方を多角的に論じているのであるが触れてないのが認知症高齢者あるいは精神障害になった場合の問題である。
現在200万人もいる認知症高齢者は15年後には323万人にも増加し、なんと65歳以上の10人に一人がなるという恐ろしい予測がある。

ファイナンシャルプランナーの立場からみると、おひとりさまの認知症高齢者の財産管理はいったい誰がおこなうのか、高齢者をねらった悪徳商法が多発している世相の中で身寄りのいないぼけた「おひとりさま」の資産管理・契約行為をどうするのかが課題となってくる。
制度的な対策としては2000年に任意後見制度、法定後見制度ができ、本人あるいは家庭裁判所による後見人の指定ができるようになった。
しかしながら後見人制度に対する本人や社会の理解がまだ不十分であること、後見人適格者が少ないこと、もあって当制度はほとんど利用されていない。
もっとこの制度の存在をPRしつつ環境整備をしていく必要があると思う。

2008年10月12日日曜日

紅葉全盛期です




金融不安の暗いニュースばかりが目立ちますが、季節は着実に動いています。今は北海道・東北で紅葉が真っ盛りです。ここ2,3年は例年より遅い紅葉でしたが、今年は例年より1週間ほど早い、といわれており風景写真を趣味とする者は自然の早い動きにあせっているところです。
先週は層雲峡に行ってきました。朝1番の飛行機で羽田を発ち、旭川空港でレンタカーを借りれば12時には層雲峡到着です。途中高速道路はなんと無料でした。走っている車もほとんどなく、平行する国道もガラガラですからいったい何のための高速道路か大いに疑問でした。
層雲峡の切り立った断崖絶壁と赤、黄、緑の色彩が織り成す立体的な紅葉模様には息を飲みます。さらに進んで三国峠の上から見下ろす雄大な紅葉絵巻もまた見事です。写真でとくとご覧くだささい。いつも通り4x5という大判のカメラと35mmの1眼レフカメラを駆使して感動をフィルムに収めたわけです。旭川空港発の最終便に乗り込み家に着いたのが24時、という目いっぱいの1日でした。

2008年10月5日日曜日

老後は1日にしてならず。

土曜日のテレビで老後に受給する年金を増やす方法を紹介していた。
「ローマは1日にならず」をもじって「老後は1日にしてならず」と紹介していたがまさしく年金を確保していくためには若いときからの地道な努力(保険料支払い)が大切なのである。(このあたり社会保険庁の手先みたいな言い振りではあるが・・・)

国民年金に最低25年間加入していれば65歳から老齢基礎年金がもらえることになっている。
この金額は25年保険料を支払っていれば年間495、100円、たとえ40年間支払っていても年間792100円しかもらえないことになっている。
そこで自助努力でこの金額を増やす方法としては以下のやりかたがある。
1.保険料支払い期間が40年に満たなかった人はできるだけ40年に近づけるよう64歳になるまで保険料の支払いを継続する。(年間169、200円の支払いをすることで老齢基礎年金受給額は年間19、800円増額となるので9年で元が取れる。)
2.自営業者の人ならば付加年金に加入すると加入月数x200年が老齢基礎年金に増額される。(仮に10年間加入しておけば65歳から2年間でもとが取れる計算。たいへんお得)
3.自営業者の人ならば国民年金基金に加入すれば65歳から終身年金が受け取れる。(ただし加入できる人には条件があるので注意)。現時点では確定利回りで1.75%で運用してくれるので今の時代であれば有利である。
4.年金の支給繰り下げ。65歳からの年金支給開始を遅らせる方法。1ヶ月支給開始を遅らせると0.7%年金額が増加されるので仮に5年遅らせると42%も年金額を増加させることができる。(65歳以降も年金をもらわないで生活できる人ならばお奨め。)
5.支払う保険料の割引制度を活用。口座振替や1年分の保険料前納を行えば割引される。

支払った年金の保険料については税金計算面でも有利な取り扱いになっている(全額所得控除対象)ので運用先としても有利であると思います。

2008年9月28日日曜日

酔芙蓉の花


最近野村證券の支店から突然の電話がかかってきた。確かに私は野村のその支店に口座をもっているが今まで一度も取引をしたことがない。にもかかわらず突然の電話である。内容は「野村が社債を発行するので買ってくれ」ということだった。さらに驚いたのはどこか上場会社の社債発行ではなくて野村自ら発行する社債ということであった。思わず電話口の女性担当者に問い返してしまった。「野村は社債で集めた金を何に使うのか?理解できないので説明してくれ」それに対して担当者は一言も答えることなく電話を切りその後は何の音信もなかった。
時が時だけに天下の野村もそれほど資金繰りに困っているのか?と思った次第。
先週の野村の動きをみてグローバルな買収資金だったのか、ということがようやく理解できたが私のようなところにまで声を掛けなければならなかったとは台所事情が推察され不安になった。


先週は酔芙蓉の花が満開、ということで撮影に出かけた。場所は大井松田インター近くの農道沿い。酔芙蓉とは芙蓉の花の一種で、初秋の頃、昼間は白く夕方になると淡紅色へと変化する大きな花を咲かせる。しばしば美女にたとえられ、1日で花はしぼみ地に落ちる風情がまさに薄命の雰囲気である。
重く頭を垂れた稲穂と畦に沿って真っ赤に咲いた彼岸花、そして満開の芙蓉の花と日本の秋を満喫した風景であった。

2008年9月20日土曜日

リーマンショック

今週はリーマンの破綻問題で仕事が手につかなかった投資家が多かったのではないでしょうか?
こずかい稼ぎの投資と異なり、資産形成のための投資は10年20年先のリターンをめざしていること、おまけに手持ち資金のうち当面使用する予定のない余裕資金で対応しているはず(これが原則)ですからこの程度の相場の変動で右往左往はしないはずなのですがね。
ただ気になるのは政府の経済閣僚が「これはハチが刺した程度」という気軽なコメントをしていましたが、今回の事態が日本経済に引き起こす悪影響について経済運営の責任者としてもっと真剣に考えて
もらいたいですね。農水省を含め政府に当事者意識が欠如しているような気がします。
AIGグループの日本法人がどうなるかということですが、生命保険会社については生命保険契約者保護機構というものがあって国内で事業をおこなうすべての生命保険会社が会員として加入しており(もちろんAIGグループも加入しています)、保険会社が破綻した場合には資金援助がなされることになっています。契約者には破綻時点の責任準備金の90%までが補償されることになっています。
損害保険、傷害保険、医療保険に関しても損害保険契約者保護機構から90%あるいは100%が補償されることになっています。詳しくは各保護機構のホームページを参照ください。ですからあわてて保険の解約に走らなくてもいいはずです。

2008年9月14日日曜日

この時期 投資のプロたちの発言は?

昨今あまりにも悪い材料ばかりが出てくるのでまだ秋なのに早くも冬眠を決め込んでいる投資家たちが多いようですが、長期の資産運用を目指して地道な投資活動をしている人もいます。
さわかみ投信の澤上社長もその一人です。サラリーマンのための資産形成をモットーとして株式投資の王道を説く澤上社長の発言には毎回頭を冷やされる思いです。最近「10年先を読む長期投資」という本(朝日新書)を出版されました。例によって「暴落時こそ株を買え」と副題がついていますので澤上節は相変わらず健在のようです。
10月25日(土)には澤上社長とマネックス証券の内藤社長、セゾン投信の中野社長、という3人の役者がそろいセミナーが開催されます。(場所東京商工会議所、会費1500円)
申込、詳細は次のURLをみてください。私はすでに申込をしました。
http://www.pfj.ne.jp/seminer.php

2008年9月8日月曜日

FPって何?

FPへの相談でよくあるのが、「投資の時代といわれて購入した株や投資信託が値下がりしてしまった。どうしたらよいだろう?」
話を聞いてみるとけっこうな金額を投資してしまって真っ青になっているのである。
残念ながらFPは投資顧問業でもなければ証券仲介業でもないので眼の前の相場の話に対してはコメントをすることができないのである。
FPという言葉はファイナンシャルプランナーの略語ではあるがむしろ「ライフプランナー」なのである。
ライフプラン作成の手法としては
1.相談者の将来に想定されるイベントやリスクを考慮した長期的な収支計画表の作成
2.計画表から想定される問題点の分析と改善点の提案
言ってみれば株式会社における中期計画である。
提案の切り口としては 1.資産運用策 2.不動産対策 3.保険対策 4.相続対策 5.リタイアメント対策 などがあるがこれらを総合したトータルな提案ができる点がFPの強みである。
FPが照準をあてているのは目先の儲け話、資産運用ではなく10年後20年後に何が起きても困らないためのライフプランであり、数字で具体的に示してあげることで相談者に安心をしてもらうことなのである。
FPは変化する税制や法律について日ごろから研鑽しており、FP先進国のアメリカでは医者と弁護士に加えFPを顧問として抱える人も多いとか。日本もそのうちそうなるでしょうね。

2008年9月5日金曜日

潮の変化を読む

最近になって次のような経済ニュースが立て続けに発表された。
1.オーストラリア中央銀行が6年9ヶ月ぶりに利下げに踏み切った。
2.日欧の経済見通しが下方修正された。
3.投資家心理が冷え込んできており個人投資家の株式取引実績が低調となっている。

いまやマーケットは世界同時進行という逃げ場のない景気減速に直面しつつあり、人々は早くも冬支度へと入ってきているのだ。

では厳しい先行きが予想される今、我々個人は何をすべきであろうか?
それは家計コストの見直し、ライフプランニングの再構築であろう。
見直しのテーマとしては
1.保険の見直し 2.住宅ローンの見直し 3.教育コストの見直し 4.リタイアメントプランの見直し
などが考えられる。

ややもすればライフプランニングとしては資産形成にばかり目が奪われがちであるが、ここしばらくは足元を見つめることが必要であると思われる。

2008年8月30日土曜日

里山写真展


大丸ミュージアムで開催されている今森光彦さんの写真展「里山」に行ってきました。


私は風景写真撮影が趣味ですので東京で開催されている主要な写真展には必ず顔を出しています。じょうずな人の写真をみることが写真上達のコツだと思っています。


今森さんはもう20年以上に渡って琵琶湖周辺の里山風景の写真を撮り続けており、すてきな写真集もたくさん出しており、「里山塾」と銘打って人々に自然とのふれあう機会を提供していることでも有名です。

琵琶湖周辺の里山をとりまく風景や動植物の生態が大きなパネル写真で展示されており、あたかも我々が里山に入り込んでいるかのような錯覚すら覚えるような写真展でした。


ところで私が住む田園都市線たまプラーザにも里山らしき自然が残された一角があります。正確には生産緑地指定として農家の方々が畑を維持している限られた場所ですが、四季に応じて美しい風景が広がっていてここに来るとホッとするところです。もちろん風景写真の被写体としても隠れた穴場です。

今回は3月ごろ撮影した早春の桃畑の写真を添付します。

2008年8月24日日曜日

時代は低リスク低リターンへ

世界的な金融不安、景気後退観測によって国内資金の流れに変化が起きています。
日銀のまとめによれば家計や企業が普通預金や投資信託などから定期預金に資金を移しています。(この流れをみて各銀行は定期預金の通常金利に金利を上乗せし、移ってくる資金を呼び込もうとキャンぺーンを開始しています。)
高成長を謳歌していたいわゆる新興国ファンドにまで不安定さが増してきたことで、証券会社は(リスクのより小さい)海外の債券を中心とした投資信託へ商品展開をシフトしています。(今後円高が進むという予測も強いので日本の投資家にとって必ずしもリスクが小さいとはいえませんが)
これまでもてはやされた「貯蓄から投資へ」の流れは声をひそめ資金は低リスク低リターンへとシフトしていることがうかがわれます。
でもこうした運用は長期的にみるといわゆるインフレに対する抵抗力は期待できないものです。このままでは将来的に保有する資金の目減りに繋がってしまうものです。
今の流れはあくまでも短期的、一時避難的なものだと思います。

2008年8月22日金曜日

資産運用の基本

今週の月曜日は現役のファンドマネージャーであるOK氏のセミナーを受講しました。
1.昨今の株安は米国、日本はもとより欧州までを巻き込んでおり、資産運用の教科書にあるようなリスク低減のためのグローバル分散投資が役に立たないことを立証している。実体経済がアメリカ企業とグローバルな結びつきを強めているのだから当然。
2.日本株については反転のきざしが出ており、早い時期に上昇していく。
3.今回の原油高騰で産油国に集まった資金が今後どこに向かうのか見ていく必要あり。
というものでした。さすが強気ですね。特にグローバル分散投資の限界については私たちFPにとっても参考になる意見でした。
水曜日には千葉商科大学のTK教授からファイナンス理論の説明を受けました。
現代の株式市場では、株式投資を行う際に過去のデータをいくら分析してももうかることはありえないこと、自分だけ企業情報をいち早く仕入れてその会社の株を買ってもうけようとすることは不可能であること(インサイダー取引をすれば別ですが罰せられます)、という話でした。これは「効率的市場仮説」というらしいですね。さすが学者はクールです。

2008年8月18日月曜日

本日ついにブログ作成開始です

残暑お見舞い申し上げます。
毎日暑さにうだっていてボーと過ごしてきました。
昨日の涼しさにがぜんやる気を出して、ブログ作成に挑戦しています。
いま中央区の京華スクエアというところにきています。もと小学校だったところにパソコン教室があってそこでブログ作成の教育を受けています。
あっというまにブログができあがりました。驚きですね。
私のブログのテーマは
①FP(ファイナンシャルプランナー)久保田からの情報発信
②航空業界に在籍していた身としてこの世界の話。
③夢中になっている趣味として風景写真を撮りに全国を歩き回っていますのでその話
④毎年行く海外旅行の話
などを中心として展開していきますので、みなさん楽しみにしてください。