2012年5月26日土曜日

日食に始まった1週間

先週月曜日は金環日食。薄曇りでしたが雲がフィルターの役目をして強烈な太陽光線を抑えてくれたので日食をみることができました。あわててカメラをセットし光量削減効果のあるNDフィルターを2枚重ねての写真撮影。左下が雲に隠れたのが残念でしたが、よもや撮れるとは思っていなかったのでこれぐらいで良しとしましょうかね。

その日の午後の仕事では離婚成立の仲介役を無事果たすことができました。

火曜日は東京スカイツリー開業の話題でもちきりでしたが、私の関心は仕事の後夕方からのワイン愛好会。シェフの力作の料理を食べながらの南アフリカ産NEDERBURGワインをたんまり。この国のワインはかっては安いワインの代表格でしたが最近のレベルの向上著しいことを実感。

水曜日なじみの写真屋へ。この秋に富士フィルムが大判カメラ用のQLフィルム製造を中止する、と聞いていましたが、全国のカメラマンからの注文殺到で秋を待たず在庫払底となる話。それを聞いて私もとりあえず1年分のフィルムを確保。その後どうするかは悩ましい問題です。いよいよデジタル移行でしょうか?
この日の仕事では離婚申し立てにきたはずが、私どもと話していくうちに急転直下、円満和解の申請に変更となったケース。人の心の微妙なあやをとらえていくのが仕事です。

木曜日ピアノレッスン。6月10日に発表会。私が演奏するのはベートーベンのピアノソナタ19番第二楽章。1年かけて練習してきたこともありほぼ完成形。あとは当日あがらないことを祈るのみですね。不思議なことにどんなに練習を積んでいても演奏中突然プッツンとなることがあるのです。

金曜日仕事のあと以前の職場の仲間とひさしぶりに会っての近況報告。

土曜日写真サークル例会。今月のテーマは「春の花、桜」でしたが、力作を出したので、2枚とも入選。

というわけでけっこう忙しい1週間でした。

2012年5月19日土曜日

写真展に出展します

新緑の緑が濃くなってきました。日差しもきつくなってきましたね。
今朝のTV「ニュース深読み」には前回ここで紹介した国際通貨問題の専門家である浜矩子教授が登場していましたね。ギリシアのユーロ圏からの離脱がいよいよ現実味を増したような気がしました。
安全資産といわれている金の価格までもが値下がりしている、ということですので市場ではもうそのインパクトを織り込み済みということでしょうか。
ヨーロッパ人にとってはギリシアはヨーロッパ文明発生の地、簡単には切り離せない、と思っていたのですが、今のギリシア人と古代ギリシア人とはまったく別物、という説もあるので文明論の観点からもゆくえが気になります。

来月12日(火)から17日(日)まで町田市の国際版画美術館で私が所属する写真グループ「写団薬師」の写真展が開催されます。
http://hanga-museum.jp/about
写団薬師グループはプロの前川彰一、新井完夫先生の指導のもと風景写真撮影の写真グループですが、アマチュアの中でもレベルが極めて高く、見ごたえのある写真展です。
私は秋の日光で撮影した紅葉の写真と夏の北海道富良野で撮影した写真の2点出展しました。
6月15日(金)の午後と16日(土)の午前中には会場当番をしています。



2012年5月6日日曜日

リーマンショックを上回る暴落発生のシナリオは?

最近読んだ論文から気になるものを紹介します。筆者は同志社大学の浜矩子教授。「通貨を知れば世界が読める」などのベストセラー著書もありエコノミストとして活躍している女性です。「financial plannning2012年4月号」より

1.ギリシアのユーロからの退場は時間の問題。元々ユーロは単一通貨を導入するための経済的条件が整ってから発足したのではなく明らかに導入はまだ無理だったのに政治的理由によって強引に出発させてしまったのでそのリベンジが表面化したにすぎない。今のようにユーロ圏の設計自体に何の変更も加えないで逃げ切ろうとする限り危機からは脱出できない。

2.ユーロ存続させる3つのシナリオは?
①ユーロ圏の複数リーグ化。メジャーリーグとマイナーリーグに分ける。現に今でもユーロ圏入りをめざす国は為替相場メカニズム(ERM2)に2年間所属し、自国通貨の変動幅を一定範囲内にコントロールできるよう義務付けられているのでそれを参考としていく方法。
②ユーロ圏が発足する前に存在していたかってのERM(事実上の固定為替制度)を復活させる方法
③ひとつの通貨、ひとつの中央銀行、ひとつの金利、という現状を廃止し、ユーロという通貨は使うものの各国の中央銀行を復活させ金利も国の数だけある、という形態。各国がそれぞれみのたけに合った金利を採用するというもの。
3つのうちで一番実現性があるのは①だが、誰も設計変更的なことは言わずなんとか今の形でユーロを温存できないかと考えている。結局ユーロ崩壊させないというかたくななスタンスが崩壊を呼び込むという皮肉な状態になっている。最悪の事態をさけるためにもぐらたたきのような条件反射で動いているだけ。ユーロ圏をこわしたという責任を負わされるのを避けたいから動いている姿を示しているだけにすぎない。他の人のせいで壊れるならそれはそれでよし、というのが本音。

2.ユーロ崩壊はリーマンショックを上回る影響が出る。株の暴落と一段の円高が進行する。
3.我々は債券の格付けの動きを注目しその意味をしっかり把握していこう。

というものでした。更に
「今は儲けようとするよりも、いかに損をしないかにポイントがある。『慌てず、欲張らず、損をせず』、というスタンスでかんがえていけばいい時代。」

前回のこのblog、仕組み預金の話の中で楽観的な投資姿勢に警鐘を出しましたがそれと通ずる話ですね。
フランス大統領選挙の結果も出ました。ユーロのゆくえはますます不透明感を増しましたね。

新緑がきれいです。秩父の山中でみつけた写真を添付します。1本の満開の桜の木とようやく若葉が顔をのぞかせた1本の木のコラボです。



2012年5月4日金曜日

年利2%の預金の誘い

取引している某大手地銀の担当者から電話がありました。『金利2%、預け入れ期間1年半の「預金」があります。申込期限は5月10日です。』という簡単な話。
このご時世に「2%もの金利がつく預金」とは何者?ということで窓口まで出向いて話を聞いてみました。
担当者は最初に「これは日経平均株価に連動する仕組み預金です。」と断ったうえで、
1.6月1日の日経平均株価終値を設定株価とし、その後の日経平均株価の上昇が設定株価の10%以内である間は2%の金利を1年半にわたって払い続けます。
2.株価が10%を上回った時点で預金はただちに終了となり元本を払い戻します。
3.日経平均株価が設定株価の65%以上一度でも下落した場合には1年半後の満期日に預金は償還されますが、満期日の日経平均株価が設定株価を下回っていた場合には元本を下回った額の償還となります。
というもの。
銀行窓口が銀行の顧客に対してすすめているため金利の高い定期預金と誤解しそうですが、これは「期限前償還金額日経平均株価連動型」の「円建債券」「ノックイン条項付き」というものでした。
楽観的な人は(そもそも投資をする人には楽観的な人が多い)
「いくらなんでも1年半後の株価が今より65%も下がることはないだろうから元本が減るような損失がでることはないだろう」
「今後株価が大きく上昇した場合はその時点で終了になるものの元本が戻ってくるので他の投資にまわせばいい」
「株価が今の水準で上下している間は2%の金利(正確にはクーポンという)が受け取れるのだからそう悪くないのではないか」
とみて迷うでしょうね。
ちょっと待ってください。この仕組み預金は株価の下落リスクを顧客に負わせておきながら、上昇メリットはごく一部だけ(2%だけ)の顧客還元に限定しておく、というものです。顧客がそれに気づいて解約しようとすると手数料をたくさんとられ元本は戻ってこないのです。
もちろん投資にリスクはつきものですが、リターンが小さい(この場合は2%しかない)割にはリスクが大きい、つまりリターンとリスクが見合っていないことがこの仕組み預金を考える上でのポイントなのです。元本が減るようなリスクをとらされるならばリターンも大きいのが普通です。リーマンショックのような大きな暴落はもうおきない、と信じている人はいませんよね。


楽観的な見通しのもとで、こうした仕組み預金に手をだして大損をだしてきた投資家はたくさんいます。(財テクに失敗した一部の私立大学や公的機関などがよい例ですね)
あぶない。あぶない。ですね。

竹橋の国立近代美術館で開催されている「ジャクソンポロック」の展覧会へ行ってきました。

http://pollock100.com/

「ピカソを超えた」とまでいわれる彼の抽象絵画ですが、たしかに縦横無尽に動き回っている筆のタッチは生命感を感じました。ピーク時の作品「インデイアンレッドの地の壁画」が秀逸でした。