2013年9月26日木曜日

秋ともなるとワイン会のシーズンです

急に涼しくなりました。洋服の選択に悩みます。
ビールがうまい暑い夏が過ぎるといよいよワインのシーズンです。
11月のボジョレに負けじとフランスから各地のワインの売り込み使節団がやってきます。
そしてホテルの大広間でのワイン会が実施されるのです。
昨日は高輪の八方園でアルザス地方とローヌ地方のワイン会が開催されました。
来日した使節団からのプレゼン(もちろんフランス語です)の後は試飲会です。アルザスの高級白ワインが6種類(グランクリュクラス、日本での販売価格はなんと4千円から1万円ぐらいまで。とても普段飲めるレベルではありません)。ローヌ地方は赤ワインが6種類。それぞれ土地と作り手の個性がでていて味にはおおきな差がありました。
私が一番気に入ったのはアルザスのグランクリュワイン、シュロスベルグのリースリングワインでした。色、香り、ボリューム感、エレガンスさ、ともに他のワインを圧倒してました。ローヌの赤は渋みが強く味が単調だと思いました。
プレゼンをした使節団が冒頭に「日本に来て日本食を食べるのが楽しみ」と言っていたのですが、そのわりにはワインと日本食(会場からの質問では酢の物、味噌汁)の合わせ方について的確な答えができなかったのは残念でしたね。
さてこの日の夜はスペインワインのワイン会でした。
霞が関のビルの最上階のレストランで食事をとりながら3種類(スパークリング、白、赤)のワインを飲んだのですが、私には珍しく昼間に飲んでいたせいもあって飲みきれなかったのが残念でした。
5年前だったらそんなことはなかったのに、年ですね。

2013年9月15日日曜日

秋コスモス風景

コスモス畑(黄色の色のキバナコスモス)と朝日の写真を撮ろうと茨城県の下妻市へ行ってきました。
一面に咲き乱れるコスモスと昇る朝日がねらいです。
天気予報をチェックしたところ、昼間の雨が夜半には上がり日の出の時間には快晴になるとのことでしたので夜10時に横浜を出発。2時間で茨城の下妻市到着。道の駅なら安心なのでここで3時間ほど仮眠。4時には小貝川ふるさと公園というところでスタンバイしました。
5時ごろにはカメラを持った人が集まってきてワイワイしゃべりながら朝焼けで雲が赤くなるのを待ちます。
6時少し前厚い雲の切れ間から一瞬朝日が顔を出しました。
これがその瞬間の写真です。
遠くに見えるのが筑波山。たなびく煙が人間の営みを想像させます。コスモス畑の雰囲気もよく出ました。朝日の光はきわめて強いのでフィルターを2枚使ってやわらげてはいるのですが、それでも白いゴーストが2か所でてしまいました。(これは避けられません。)
逆光に輝くコスモスと雨露がきれいですね。
長時間のドライブとスタンバイで撮影できたのはほんの2コマです。でもシャッターを押す瞬間は興奮します。出来上がったポジフィルムを見た時にはうれしかったですね。


2013年9月10日火曜日

投資初心者へのFPアドバイス

東京オリンピックの話が決まり、世の中的には景気上昇、株式上昇ムードがでてきています。インフラ関連株に期待が集まっているようですが、プロでない素人に参考の分析をひとつ。

日本で販売されている国内株式に投資している投資信託(いわゆるアクテイブファンド)のこれまでの運用実績を調べてみたものです。比較する相手はインデックスファンド(個々の企業・業種ではなく日経平均など市場全体の平均値並の実績を目標とするファンド。運用コストがきわめて安い)

2011年の単年度でみた場合 479ファンドの株式投信うちインデックスファンドの成績を上回った数は274(57%)
2009年から2011年までの3年間でみると67%
2007年から2011年までの5年間でみると40%

もちろんアクテイブファンドの中には長期に渡って高い運用実績をあげているものもありますが、そのようなアクテイブファンドをプロでない素人が選ぶのは至難の技。

結局投資初心者の場合は個々の銘柄を探しまくるのではなくて、コストもリスクも比較的小さいインデックスファンドに投資していくのがいい、ということですね。
景気の動きにじたばたするのはやめましょう。


2013年9月1日日曜日

預貯金は本当に物価に負けたのか??

日銀は今後2%の物価上昇を目標とする、としています。
一方多くの国民が保有する資産の大部分は預貯金です。(貯蓄から投資へ、という掛け声にもかかわらずですね)
さてよく預貯金は物価上昇に弱い、といわれていますが、これが本当だったのか過去50年にわたるデータをもとに分析した興味深いレポートを最近読みました。(kinzaiファイナンシャルプラン8月号より)
これによれば1960年から10年毎に区切ってみた場合の消費者物価指数と預貯金倍率(その期間内で何倍に増えたか)をみると「預貯金は物価に負ける、という定説」には疑問符がつく結果となっています。
例:1980年~1989年 物価1.28倍 預貯金1.66倍
  1990年~1999年 物価1.13倍、預貯金1.28倍
  2000年~2009年 物価0.97倍、預貯金1.01倍
なお完全に物価に負けたのは1970年~1979年(物価2.36倍、預貯金1.75倍)ですがこの時期も10年でなく20年スパン(1970年~1989年)でみると物価3.02倍、預貯金2.91倍)ほぼ互角です。
おそらく戦後の混乱期やオイルショック時の狂乱物価の時の物価上昇率と当時の預金金利を体験したことのある人には預金の目減りの印象が強く残っていて「預金は物価上昇に弱い」という定説を信じるようになったのでしょうね。
もっともこの数字は預金の利率を物価指数と単純比較したものですが、実は1987年に一般の家庭を対象としたマル優制度が廃止されたことによって利息に対して20%の税金が課税されるようになったのでNETベースでみると物価に「負けていない」とはいいきれない側面があります。

では今後も虎の子の資産を預貯金で運用して大丈夫だろうか、ということですが、実は我が国は預貯金金利の完全自由化(1990年以降)以降本格的な物価上昇時代を一度も経験していません。
仮に物価上昇時代が到来して預貯金金利が物価上昇と同じ程度の利率となったとしても現在ではほぼ20%の利子課税があるのでその分だけは物価に負けることになります。
たとえば5%の物価水準が続いて、預貯金金利も5%であったとしても毎年ほぼ1%ずつ目減りしていく計算になります。
長期的にみた場合、こうした物価上昇に対するリスクをヘッジして(預貯金以外での)資産運用をしていく、ということが求められるのでしょうね。