2008年10月26日日曜日

紅葉前線




紅葉前線が南下しています。今年は大きな台風が来なかったこともあって例年になく紅葉の色どりが増している様子です。


山形県と福島県の境を貫いている西吾妻スカイラインを走ってきました。


新幹線で福島へ行き、小さなレンタカーを借りて2時間も走れば天元台スキー場です。ロープウエイで上に上がれば一面紅葉のスキー場です。


20kgもの撮影機材を背負って動き廻るのは息が切れますが美しい光景を見ながらですから大満足の世界です。


ご参考までにその時の写真を2枚添付します。実は今回掲載したのよりももっとすばらしい写真があるのですが、今後写真コンテストに応募用ですのでまだ公開できないのが残念です。(コンテスト応募作品は未公開が条件のため)


日本の紅葉風景ほど美しく繊細なものはないと思っています。変化に富む四季の美しさを追ってカメラに収めるという風景写真の趣味ほどぜいたくなものはないですね。


3時間ほど撮影した後はスカイラインに戻って再び車を走らせ、裏磐梯を経由して夕方郡山に戻ってきた次第。


どこも道路は舗装されていておまけに空いているのできわめて効率的に廻ることができました。






2008年10月19日日曜日

おひとりさまの老後

上野千鶴子東大教授が執筆した「おひとりさまの老後」という本が静かなベストセラーとなっている。
「なあんだ、みんな最後はひとりじゃないの」に始まって「おひとりさまの死に方5か条」にいたるまで家、孤独との付き合い方、お金の問題、介護、遺言にいたる老後の人生のさまざまな問題について明快に論じられている。彼女はフェミニズムの論客として知られており、「女遊び」「発情装置」「サヨナラ学校化社会」等現代の世相を分析して喝破する彼女の論理は気持ちがいい。
この本の影響か「おひとりさま」という言葉がブームになっている。決して若い独身男女のことではなく、連れ合いをなくして一人暮らしをしているシニア世代のこと。
65歳以上の高齢者の一人暮らし世帯はすでに410万もあり、圧倒的に女性が多く、すでに女性高齢者の2人に一人が「おひとりさま」になっている。80歳以上になるとなんと女性の83%が「おひとりさま」である。
この本の中で上野さんは楽しい楽しい「おひとりさま生活」の過ごし方を多角的に論じているのであるが触れてないのが認知症高齢者あるいは精神障害になった場合の問題である。
現在200万人もいる認知症高齢者は15年後には323万人にも増加し、なんと65歳以上の10人に一人がなるという恐ろしい予測がある。

ファイナンシャルプランナーの立場からみると、おひとりさまの認知症高齢者の財産管理はいったい誰がおこなうのか、高齢者をねらった悪徳商法が多発している世相の中で身寄りのいないぼけた「おひとりさま」の資産管理・契約行為をどうするのかが課題となってくる。
制度的な対策としては2000年に任意後見制度、法定後見制度ができ、本人あるいは家庭裁判所による後見人の指定ができるようになった。
しかしながら後見人制度に対する本人や社会の理解がまだ不十分であること、後見人適格者が少ないこと、もあって当制度はほとんど利用されていない。
もっとこの制度の存在をPRしつつ環境整備をしていく必要があると思う。

2008年10月12日日曜日

紅葉全盛期です




金融不安の暗いニュースばかりが目立ちますが、季節は着実に動いています。今は北海道・東北で紅葉が真っ盛りです。ここ2,3年は例年より遅い紅葉でしたが、今年は例年より1週間ほど早い、といわれており風景写真を趣味とする者は自然の早い動きにあせっているところです。
先週は層雲峡に行ってきました。朝1番の飛行機で羽田を発ち、旭川空港でレンタカーを借りれば12時には層雲峡到着です。途中高速道路はなんと無料でした。走っている車もほとんどなく、平行する国道もガラガラですからいったい何のための高速道路か大いに疑問でした。
層雲峡の切り立った断崖絶壁と赤、黄、緑の色彩が織り成す立体的な紅葉模様には息を飲みます。さらに進んで三国峠の上から見下ろす雄大な紅葉絵巻もまた見事です。写真でとくとご覧くだささい。いつも通り4x5という大判のカメラと35mmの1眼レフカメラを駆使して感動をフィルムに収めたわけです。旭川空港発の最終便に乗り込み家に着いたのが24時、という目いっぱいの1日でした。

2008年10月5日日曜日

老後は1日にしてならず。

土曜日のテレビで老後に受給する年金を増やす方法を紹介していた。
「ローマは1日にならず」をもじって「老後は1日にしてならず」と紹介していたがまさしく年金を確保していくためには若いときからの地道な努力(保険料支払い)が大切なのである。(このあたり社会保険庁の手先みたいな言い振りではあるが・・・)

国民年金に最低25年間加入していれば65歳から老齢基礎年金がもらえることになっている。
この金額は25年保険料を支払っていれば年間495、100円、たとえ40年間支払っていても年間792100円しかもらえないことになっている。
そこで自助努力でこの金額を増やす方法としては以下のやりかたがある。
1.保険料支払い期間が40年に満たなかった人はできるだけ40年に近づけるよう64歳になるまで保険料の支払いを継続する。(年間169、200円の支払いをすることで老齢基礎年金受給額は年間19、800円増額となるので9年で元が取れる。)
2.自営業者の人ならば付加年金に加入すると加入月数x200年が老齢基礎年金に増額される。(仮に10年間加入しておけば65歳から2年間でもとが取れる計算。たいへんお得)
3.自営業者の人ならば国民年金基金に加入すれば65歳から終身年金が受け取れる。(ただし加入できる人には条件があるので注意)。現時点では確定利回りで1.75%で運用してくれるので今の時代であれば有利である。
4.年金の支給繰り下げ。65歳からの年金支給開始を遅らせる方法。1ヶ月支給開始を遅らせると0.7%年金額が増加されるので仮に5年遅らせると42%も年金額を増加させることができる。(65歳以降も年金をもらわないで生活できる人ならばお奨め。)
5.支払う保険料の割引制度を活用。口座振替や1年分の保険料前納を行えば割引される。

支払った年金の保険料については税金計算面でも有利な取り扱いになっている(全額所得控除対象)ので運用先としても有利であると思います。