2009年5月31日日曜日

高齢者のすまいの問題

老人ホームをめぐる苦情が急増している。消費生活センターによせられた苦情は08年度は10年前の5倍以上とのこと。入居時に払う保証金の返金や解約のトラブルが苦情の8割をしめているとのこと。
「ついのすみか」となる老人ホームの苦情は表に出にくい(あきらめ、がまん、泣き寝入りが多い)ので実際のトラブルはもっと多いと思われる。
誰しも長年住み慣れた現在の家を「ついのすみか」としたいと思っているがいろいろな事情でそうにはならないケースが多いはずである。問題はいつごろそのときがくるのか、本当に今の住まいにすめなくなるのか誰にも想像・予測だにできないし、気がついたときには精神的肉体的金銭的にもはや自分ひとりの力では対応ができにくくなっていることである。
そうしたすまいの問題を含めた「老い支度」の重要性・啓発活動の必要性を考え、この秋には市民を対象とした「老い支度」セミナーを開催することにしました。
日ごろから一緒に勉強会や相談会などをやっているFP仲間数人が集まり川崎市高津区の後援を得て溝口の高津市民館で合計5回の無料市民セミナーを開催すべく現在準備作業中です。
第1回目の10月8日はNPO法人「シニアライフ情報センター」の池田事務局長を講師に招いて冒頭に提起した老後のすまいの問題を解説してもらうことが決まりました。
「シニアライフ情報センター」は高齢者の「在宅から住み替え」までをお手伝いしている団体でその豊富な相談事例をもとに高齢に向かう人々がこれから何を考えどういう準備をしていかなければならないか、を明快に語ってくれるはずです。
第2回目以降は「福祉」「財産管理」「人生の棚卸」などをテーマに専門家を呼んでいくこととしています。
いまは講師探しや交渉など企画をゼロから立ち上げていく醍醐味を楽しんでいるところです。

2009年5月22日金曜日

わが街に新型インフルエンザの話が突然。

木曜日川崎市に新型インフルエンザ患者が発生したというニュースが突然トップで報道された。しかも患者は田園都市線溝口にある大学の学生で、一人は成田空港からの帰途私の住むたまプラーザまでバスできて田園都市線に乗り換えた、ということが何回も報道された。
たまたま木曜日の午前中わたくしはたまプラーザから田園都市線に乗り、溝口まで行って高津区役所の人と秋に予定している市民セミナーの打ち合わせを行った。
テレビの報道とはうらはらに街はいつもと変わらず平静そのものであった。マスクをして歩いている人も少なかった。患者発生で街から人通りが消えた神戸とはえらい違いであった。
区役所のスタッフも誰もマスクをしているわけでなくいつもと変わりがなかったし、話題にすら出なかった。人々のそうした平静さに安心を感じた。
もっともどこの薬局にもマスクが品切れで置いてなかったからかもしれないが・・
マスク姿で歩くのはどうやら日本独特のファッションかもしれない。まるでマスクをしてないと国賊のような論調であった。
そもそもマスクは風邪気味の人が他人に移さないためのものであって、予防のための効果はない、といわれている。それにもかかわらず風邪でもない人たちがいっせいにマスク姿で街を歩くのは異様だと思う。マスク品薄のおかげで本当にマスクを必要としている人にマスクが手に入らなくなってしまったとも聞く。本末転倒、付和雷同、には恐ろしいものを感じた。

2009年5月14日木曜日

北国の春




GWには4泊6日の日程でノルウエーに行きました。北欧の旅行シーズンは6月から8月にかけてであるためかGWにもかかわらずSASの安い航空運賃が利用できました。ベルゲンに入ってそこでレンタカーをしてフィヨルド沿いをドライブしてきました。
5月1日からが現地の旅行シーズン開幕ということで道路やホテルがオープンしてきます。どんなにか寒いことか、と思いきや春まっさかりでした。道路は乾いていて新緑の緑がまぶしく、桜やタンポポが満開、緑の牧場ではこの春に生まれたばかりの子羊が元気よく鳴いていましたし、鳥の鳴き声はうるさいくらいでした。人々は半そででした。
この時期海外にはGWではないため観光客は少なくのどかな旅が可能です。日本のTVでは新型インフルエンザでもちきりでしたがノルウエーでは話題にすらなっていない様子でした。
6日に帰国後9日にはFP仲間と溝口で「労働環境の激変に対するFPとしてのアドバイス」というテーマでのセミナーを開催しました。私は「雇用保険についてあなたはどれだけ知っていますか?」というテーマで雇用保険の賢いもらいかたについてしゃべりました。活発な質疑もあり盛況でした。

今週12日にはこれもFP仲間と「老い支度」に向けてのセミナー開催についての打ち合わせをしました。これから老いを迎える人達に向けて今からの準備の話です。家のこと、介護のこと、財産のこと、など早くから考えておくことが重要です。テーマが絞りこまれてきたのでこれから講師選定となります。
本日は家庭裁判所で少年審判事件についてのセミナー受講でした。今後更正が必要な少年たちに係わっていくことが起きそうです。
というわけでこの1週間は北国の春を満喫した後に「少年」「壮年者」「シニア」それぞれの大きなテーマについて駆け足で議論をしたわけです。