2011年9月25日日曜日

もう秋景色

夏に戻ったかのような残暑に続いての台風の上陸に振り回されました。
でももう9月の下旬です。都会にいると気がつきませんが周囲の田畑の景色はすっかり秋色にそまっていました。
厚木の近辺で撮影した秋らしい風景をご紹介します。

たわわに実って頭をたれた黄金色の稲とそれを鳥から守るネットやもぐらから守る真っ赤な彼岸花が織りなす美しい日本の田園風景の一こまです。

2011年9月15日木曜日

いつまで続くこの残暑

9月も15日なのに真夏のような残暑が続いています。昨年の記録をみると13日は猛暑だったが14日からは涼しくなったようです。1昨年は9月の3日から涼しくなっていたので今年は異常ですね。
花の美しい写真をアップします。栃木県の山の中に渓流沿いに「しゅうかいどう」が咲き乱れているところがあります。8月下旬から満開になっていました。

もう1枚は夏の旅行の際に滞在した北イタリアのボルツアーノの町でみかけた夾竹桃です。
この花は夏の高温乾燥につよいので日本でもよくみかけますがこれだけ多彩な色の街路樹は見事です。さすがイタリアですね。この町はインスブルグからイタリア各都市に通じる街道の途中にあるのでかってはイタリアに向かうゲーテやモーツアルトも滞在したことがあるようです。周辺はワインの産地なのでおいしいワインが楽しめました。氷河の中から発見された5000年前のミイラが展示されている考古学博物館は必見です。

2011年9月5日月曜日

NHKTV「もしも明日 離婚の危機を迎えたら」を見て

先週の土曜日 夜10時10分から NHKTVで表題の番組(73分)が放映されていた。番組は離婚問題に直面した若い夫婦をめぐるドラマを中心に、離婚経験豊富なゲスト(石田純一や室井佑月など)が火花をちらす、というふれこみであった。
仕事で日々離婚夫婦の問題に深くかかわっていることもあり視聴してみた。
ドラマでは会社の仕事にのめりこんでいた妻が帰宅してみると夫と子供が行方不明、夫がサインした離婚届けが置いてある、ということから始まり、裁判所の離婚調停でのやりとり、久しぶりに面会できた妻と子供とのやりとりがあり、最後は3人が手をつないで浜辺を歩いていく、というなんとなくハッピーエンドを予測させるインパクトのうすいドラマであった。ドラマの合間には 子供の親権をめぐる問題や離活の重要性とくに証拠を掴むことの重要性(探偵社の話)が流されていたが、離婚の現場ではこの部分が一番もめることが多いだけにもう少し掘り下げて紹介してほしかったと思う。
離婚の問題は相手がからむ極めて個人的な事情が多いこと、当人たちも思い出したくない話でもあること、かゲストの発言もいつになく穏やかであった。

親権問題については欧米では共同親権となっているが日本ではまだ単独親権。そのためにいろいろな問題が発生しており、共同親権化にむけて国会で議論が行われているはずだがなかなか進展していない。新しい法務大臣に期待したいところ。もっとも別れた親どうしが離婚後大人にならなければどんな制度にしても問題が残るのでそのあたりを掘り下げてほしかったと思う。
探偵を使っての証拠集めは不倫が原因の場合は重要だけど、離婚原因で一番多い「性格の不一致」の場合は関係ない話ですね。離活としてはそれよりも経済力や家事力をつけることがより重要ですね。

離婚が普通のことになりつつありどんな夫婦にも突然沸き起こる可能性がある時代、マスコミが正面からこの問題を取り上げることが多くなってきたようですが、断片的な知識に終わることが多く、悩んでいる当事者が冷静に判断できるような情報提供ができていない、と思っています。

2011年8月27日土曜日

ドロミーテ旅行記(その3)

山に取り囲まれたコルチナの町は多くの人々で賑わっていた。

どの山々にもロープウエイが動いていて頂上まで楽に登れる。

時間のない我々は1日に3つの山を往復した。写真に赤や黄色に見えるのが2人乗りのロープウエイで、2932mのクリスタロ山頂付近まで一気である。険しいが美しいスイスアルプスに比べ強烈なインパクトある眺めであった。

ホテルのベランダからは朝焼けで赤くなる山肌をゆっくり見ることができた。
真っ青な 朝の空を自在に飛び交う飛行機雲が印象的であった。

ドロミーテ旅行記(その2)

ドロミーテを旅行する場合に起点となるのは西はボルツアーノ、東は冬季オリンピックで有名なコルチナ・ダンペツチオとなる。その他ベネチアやトレントからの日帰りツアーもある。
私はミュンヘン空港でレンタカーをしてボルツアーノまで行き、そこからさらにコルチナまで行くこととした。
ボルツアーノから1時間のところにカレッツア湖がある。ここはドロミーテの岩山群をバックとした静かな湖であるが、太陽の光を受けて湖面の色が緑、青と変化する様がとてつもなく美しい。日本にはない光景であった。
コルチナまでは2つの峠を越える。曲がりくねった峠道のドライブは変化する雄大な風景もあいまって運転好きの身には楽しいものであった。念のため妻には車酔いの薬を用意しておいたが不要であった。急なカーブをまがろうとして突然バスが目の前に現れたり、スリルは満点でしたが。
右の写真はセツラ峠の頂上からこれまで上ってきた道を写したものです。圧倒されるような風景ですね。

ドロミーテ旅行記です(その1)

8月中旬夏休み休暇ということで妻と二人で北イタリアのドロミーテ地方へ行ってきました。今年は正月からTVでのイタリアキャンペーンもあってイタリア各地の観光地が放映されガイドブックにも詳細な案内が載っていますが、どういうわけかドロミーテについては情報が少なくガイドブック探しにも苦労しました。
アルプスの南側地方のことでイタリアにたくさんある世界遺産のうち本土にある唯一の自然遺産であること、太古の時代海底だった地域が隆起しその後の風雨による浸食の結果石灰岩からなる奇岩だらけの3000mの山岳地帯となったもの、だそうです。
まずは圧巻ともいえる山々の写真をどうぞ。目の前に2000mから3000m級のこうした山々がそびえており、かつどれもロープウエイを乗り継いで1時間以内に頂上近くまで上がれるのです。人々は整備された遊歩道での下りのピクニックを楽しんでいました。




2011年8月7日日曜日

景気の動向が不透明になってきました

米国の経済の先行きが不透明になってきました。この波は今後全世界に波及してくるでしょうし、為替の不安定さも加わって世界的な不景気が始まる可能性が大ということです。リスク資産への投資は控えたほうがいいと思います。現在経済成長している新興国とて米国経済が弱体化すれば影響大となるはずです。
さて先週は財産分与問題の勉強会を裁判所内で行いました。私のほうからいろいろなテーマを提供したのですが、その中ではサラリーマン夫婦にとっての関心事大である退職金問題について議論をしてみました。
まだ退職金の支給がされていない段階での離婚協議では将来の退職金は財産分与の対象とできるかどうか、という点です。
結論としては、退職金の支給がほぼ確定的であるならば可能。(特に退職まであと数年の場合)
いろいろな算定方法があるのですが、離婚時点で自己都合退職したとして支給される額をベースとするケースが多いようです。懲戒免職とか会社倒産だと退職金は支給されないのですが、そのあたりをどうみるかは当事者間の協議次第でしょうね。
当然のことながらこれまで築いてきたその他の資産もすべて財産分与の対象となるわけですからシニアになってからの離婚は当事者にとって厳しいものがあるわけです。
それでもシニアの離婚は増え続けているんですよね。

2011年7月30日土曜日

その後の経過

手術を受け退院後2週間経ちました。本日CT検査と主治医の診察を受けてきました。落ちていた体力は回復し、1日1万歩のウオーキングも疲れることなしにできるようになりました。まだ脳の一部に出血らしき跡が残っている模様ですので再手術して完全に取り除くかどうかドクターと話し合ったのですが、特にマヒ等の症状もみられないのでこのまま1カ月後の診察まで様子をみよう、ということになりました。今後は定期的な検査を受けていくことになりますが、ひと安心ですね。
この病気、柱に頭をぶつけただけでも出血して発症する、とか。歳とともに脳みそが小さくなるシニア世代に多い(頭蓋骨との間に血がたまる空間が生じるため)、とかいわれていますがドクターに言わせるときわめてシンプルな病気なのであまりよくわかっていない、のが真相らしい。
脳というと脳梗塞や脳腫瘍が有名ですが、こういうシンプルな病気もあるのだ、ということを今回初めて知ったわけです。

先週は私が所属している風景写真グループ「写団薬師」の定例会でした。テーマは「初夏」ということでしたが7月は撮影に行けなかったので数年前に撮影したもののなかからなんとかセレクションして提出しました。
美ヶ原で撮影したニッコウキスゲの群落を前景とした草原のさわやかな雰囲気のもの1枚と北海道の富良野で撮影した逆光に浮かび上がるルピナスの群生。不気味な雰囲気から題は「宇宙人襲来」としましたが、両方とも入選となりました。今後も写真撮影に力が入ります。


今週は裁判所内の研修会で講師を依頼されてますのでレジメ作成。全国的な写真コンテストの締め切りが2つほどあるので応募に向けた準備などがありますが涼しいので助かります。

2011年7月16日土曜日

人生何が起こるかわかりません

前回のブログで「暑さでバテ気味」と書きました。それから2週間ですが、実は木曜日までなんと1週間も入院していたのです。突然頭蓋骨内に血がたまっている、と診断されそのまま大学病院へ入院。即ちに頭に穴をあけて溜まっていた血液を抜いたわけです。原因は単純で過去に頭をぶつけた(らしい)ことで徐々に血液が頭蓋骨内にたまっていったらしい。本人には全くその記憶もなく前日まで頭痛等の自覚症状もなかったのですが脳のCT画像をみると確かに血の塊が脳みそを圧迫していて左右対称にはなっていなかったのです。そういえば1週間ぐらい前から若干歩行速度が落ちてきていたり、左足を引きずるような歩き方になっていたり、後頭部にコリが発生していたり、と若干の異常はみられていたのですが、暑さによるバテのせいか、と判断していたわけです。昨年11月に専門医でCTチェックをやってもらった時には問題ない、とのお墨付きをもらっていたので安心していたのですがね。入院手術の前日には意識障害がみられた、ということで不審に思った妻が病院に運び込んでくれたので判明したわけで家族さまさまでした。
10分間の部分麻酔手術が終わればあとは安静にしていて退院を待つばかりで暇でした。梅雨明けして猛暑の外界を尻目に完全空調の病室で塩分コントロールされた3食の食事(なんと冷やし中華、ビビンバ、かつ丼、カレーなどまでが提供されてきました。)にありつきましたが6人部屋だったので他人のいびきがうるさかったこと、ベットがやわらかく腰が痛くて眠れなかったこと、PCやインターネットが使えず暇すぎて困ったのが残念。
退院当日さっそくピアノに向かいましたが幸い後遺症もなく弾くことができひと安心。今まで通り料理をすることもできました。TVの料理番組をたくさんみたのでレパートリーが増えたことが怪我の功名といったところでしょうか。
意識障害が起きていたという当日の行動だけは今もって思い出すことができません。松本の病院に入院していた息子を迎えに一人で車を運転して向かったことまでは覚えているのですが、その後どこをどう走って途中で引き返して家まで辿り着いたのかは全く不明。途中まで妻が迎えに行った、とのことですが、恐ろし恐ろし、の話でした
まったく人生何が起きるかわからないですね。元気なうちにやりたいことをやっておいたほうがいい、ということでしょうか。

2011年7月3日日曜日

猛暑・真夏日にバテ気味ですが・・・

急に暑くなって体がついていきません。健康維持のためにできるだけ歩くことにしているのですが、さすがにこれまでのようなスピードでは歩けません。睡眠時間ばかりが増えており、生産性の低下は目を覆うばかりです。
といいながらも仕事は順調にこなしております。
先週は裁判所で離婚をめぐる案件を精力的にこなしました。急に夫から離婚を要求された専業主婦のあわてぶりには同情しますが、復縁不可能な関係であれば次の新しい生活に向けた準備を始めるべきですが、当事者の人間の感情はそう簡単には切り替わらないところが事態を複雑にします。愁嘆場に立ち会っているわけです。
就職のための「就活」、結婚をめざす「婚活」、に加え近年は離婚をスムーズにして次の人生をスタートするための「離活」の重要性がクローズアップされる時代です。
「離活」の第一歩は「経済力」「自立力」の確保です。これは男性側にも女性側にもいえる内容で女性なら当面を暮らしていけるだけの資金力(へそくりでしょうか)や安定した仕事、男性なら家事料理力ですね。
これは何も離婚にむけた準備というよりもシニアなら誰にでもいつかくる(それも突然のことが多い)であろう「おひとりさま」生活への準備でもあるはずですね。
「就活力」「婚活力」「離活力」に加え「終活準備」がいわれています。この場合のキーは「身辺整理」や「エンデイングノート」「遺言作成」でしょうか。

2011年6月19日日曜日

新しい個人向け国債の募集中です

日本はもとより世界的に先行きの見えない不安定な経済状態であるためか、リスク資産への投資が躊躇されているようですが、致し方ないですね。
最近の低金利傾向のためか一時人気のあった個人向け国債も売れなくなりましたが、財務省は新たな金利スキームのもとで個人向け国債の販売を開始しました。
6月に販売中の10年満期の変動国債の初回金利は0.77%ですので元本保証の商品の中では十分に競争力のある商品だと思います。長期間預けておける資金をノーリスク(国債ですのでまったくのノーリスクとはいいがたいのですが)で運用したいのであればお薦めだといえましょう。今は定期預金でこれだけの利率のものはありませんし、余剰資金をお国に預けて運用してもらう発想もいいでしょうね。

町田の版画美術館で開催していた写真展が本日終了しました。駅から遠い会場であったにもかかわらず6日間で500人の来場者がありました。感謝。
2枚出展したうちの1枚を添付します。東秩父で撮影した純白の花ももです。赤い花もも、快晴の青空を背景として堂々の姿に魅了されました。これほどの完璧な状態の花ももを撮影できることはなかなかありません。4x5という大判フルムでの撮影でしたので大きく引き伸ばしても細部まできちんと描写されています。
もう1枚については後日添付します。

2011年6月10日金曜日

日光の花風景

この季節野山にはいっせいに花が咲き乱れています。
日光にはたくさんの滝がありますが中でも竜頭の滝は豊富な水量がダイナミックにながれることから有名です。とくに春のつつじのころと秋の紅葉のころは素晴らしい眺めとなります。
今週竜頭の滝へ行ってきましたのでその時撮影した写真を公開します。両岸に群生している「とうごくみつばつつじ」が満開となり、赤紫色がなんともいえない光景を作り出しています。



中禅寺湖畔にある金谷ホテルの庭には「シロヤシオ」の花が満開となっていました。みつばつつじの赤い色との赤白の競演も見事でした。


来週6月14日(火)から19日(日)まで町田市の版画美術館で写真展を開催します。これは私が所属している写真グループ「写団薬師」が例年この時期に開催しているグループ展で、私は2枚の写真を出展しました。14日には当番で会場におります。美しい風景写真に囲まれていると心がなごみますね

2011年6月2日木曜日

ピアノの発表会に出ました

日曜日29日は激しい雨でしたが、待望のピアノ発表会でした。当初4月10日に予定されていたのですが震災の影響でピアノどころではない、ということになり延期されたものです。
この発表会の参加者は全員60歳以上のシニア。75歳の元気一杯の方もいたりで、ほとんどの人はシニアになってからピアノに夢中になった人たちです。かくいう私も数年前からまったくの素人でスタート。月2回のレッスンを受け、これと決めた1曲をほぼ1年かけてようやく完成にもっていく、という凝り方でやっています。
今回の発表会ではベートーベンのピアノソナタ作品49の1の第一楽章を演奏しました。
楽譜はhttp://yamaha.jp/pianorg/detail/289で最初の部分がみれます。
始めた当初はまったくわけわからなかったのですが、今では指が自然に動くようになるのですから不思議です。この達成感、満足感はこたえられません。
でも練習していくうちに問題点もみえてくるのです。幼少のころからピアノを弾いている人たちは指の骨格や筋肉がピアノ向きになってくるのでしっかりした音がでているのですが私の場合は「音が安定しない」「指のスピードに限界」「音の表情不足」などなど限界がいっぱい見えてきてしまうのです。
「楽しくやれればそれでいい」「いまからプロになるわけではないし・・」とは思うものの奥の深さを痛感しました。
当日の演奏?十分に準備したので完璧な演奏ができるはずだったのにいざ本番になると装飾音のところで指が動かなくなり何回も繰り返すはめに・・ガックリでした。

 

2011年5月25日水曜日

気になるデータ:長期投資の時代は終わったのか?

投資に関してちょっと気になるデータを発見しました。
日本証券経済研究所が発表した「株式投資収益率調査」というものです。東証第一部の全銘柄をある年の平均株価で購入した時の配当込み収益率(年平均の複利)というもの。
たとえば2000年に購入して10年保有した後2010年に売却した場合の収益率は-1.3%。これは10年前に100万円を投資した場合10年後には87万7千円になっていた、ということ。
1990年に購入して20年間保有していたら収益率は-0.6%。100万円が88万7千円に目減りしたというわけ。
至近の3年前にいたってはリーマンショックの影響大でなんとー15.2%。3年前に100万円を投資していたら60万円に大きく目減りしていることになる。
では1980年購入、30年保有していたらとみるとこちらはさすがにバブルの恩恵で収益率はプラス+5.7%で、長期保有の効果大。100万円は527万円と大きく資産を増やすことができた勘定。
株式投資で資産を増やすためには「バイアンドホールド(買って持ち続ける)」ことが重要といわれているが、残念ながらバブル崩壊やリーマンショックのおかげでそうした戦略は過去のものとなってしまったことがデータで裏付けられてしまったことになる。
サラリーマンの長期的な資産形成ファンドとして人気の高いさわかみファンドをみても3年間の収益率はー18%であるのでプロに運用してもらっても資産を増やすことはできなかった、ということか。
今後の経済成長に期待したいところであるが、人口減の日本経済には値上がりのチャンスとともに値下がりのリスクも大きいので株式の長期保有による大きなリターンは期待しがたいということだろうか。
これは東証1部銘柄平均値での分析であるが企業の中には新興国市場の高成長を取り込みながら地道に利益成長を続けている銘柄もあるので、今後投資家はそうした個別銘柄を探して投資していくことになるのであろうか。一般の投資家が株式投資で成功するハードルは高まったといえよう。

2011年5月15日日曜日

心臓弁膜症についてのTV

先日NHKの「ためしてがってん」というTV番組で「ある日突然心臓がとまる」心臓弁膜症のことが放映されていました。
以下は番組のHPからの抜粋ですが弁膜症のことがわかりやすく解説されています。

「弁がときめく?心臓の「ドックンドックン」という音は、弁が閉まるときに出る音だって知っていましたか?」
「弁の異常でおこる心臓弁膜症は、その音にも異常が現われます。つまり、なんと心臓の音が「ドックンドックン」といわなくなってしまうんです。
心臓の弁なんて、ふだん意識することはまずありませんよね。でも、厚さ1mmに満たない弁に
ひとたび異常がおこると、心臓は巨大化し、命の危険にすらさらされます。そして、胸ときめいた
ときの「ドックンドックン」という心臓の音は、「心雑音」と呼ばれる別の音に変わってしまうのです。
弁がなければ、心臓はいくら筋肉が血液を吸い込み押し出そうとしても逆流してしまいます。
つまり、心臓の本質は実は、弁なのです。恐ろしいナゾの心臓病は、この弁の異常が原因だったのです。
弁は長年使うとカルシウムがつき硬くなって開きにくくなるんです。
リスクを高めるのは、動脈硬化、高血圧、脂質異常症、糖尿病、メタボリックシンドローム、喫煙、男性など。さらに高齢もリスクの1つ。誰にでもおこる病気といえます。
根本治療は手術しかありませんが、一度行えば再発もほとんどなく安心して暮らせます。
60歳を超えたら、内科に行ったときに一度は聴診を受けることをお勧めします。
もし心雑音があったら、ぜひ心臓超音波(心エコー)の精密検査を受けるようにしてください。

番組では娯楽性を高めるためか、心臓肥大になる例としての 妊婦やスポーツ選手のことに時間を割いていましたが一般の人にとって重要なのは
 「弁膜症は誰でもなる可能性がある病気で自覚症状がほとんどないので危険なこと」
「健康診断では必ず聴診を行うこと」の2点だと思います。
かくいう私も3年前運よく弁膜症がみつかり(弁膜症と診断された人は運がいい人、といわれているくらい自覚症状がない病気)心臓弁膜症の手術を受けた一人です。(私の友人の間でも既に3名が弁膜症の診断となりました。うち1名はその後心不全を起こして通勤途上に亡くなってしまいました。気をつけましょう)
医者の問診の際には聴診器による検査がありましたがあれは弁膜症の検査だったわけですね。

ところが書店の医療関係のコーナーには病気についての本がたくさん並んでいますが、心臓についての本は狭心症、心筋梗塞などの虚血症心臓病や不整脈の本ばかりのような気がします。
弁膜症というと「リウマチ性弁膜症」といわれたことがあり、子供のころの細菌感染が原因でごく一部の人だけがかかるもの、先進国では抗生物質の普及とともに激減した病気、とされてきた時代がありました。
ところが今では弁膜症手術数はうまぎのぼりに増加しており、榊原記念病院の集計では狭心症や心筋梗塞に対する冠動脈バイパス手術よりもその数が多い、とのことです。

この病気についてもっと皆が注目してもいいようですね。

2011年5月7日土曜日

年代別の資産運用原則

資産運用の方法として時間を味方につけた「積立投資」が好ましいことを先日このブログで紹介しましたが、最近の日経のニュースの中に積立投資を世代別にブレイクダウンした記事をみつけました。すなわち

20代は若いので運用期間を長くとれるのが強みなので少ない金額でもいいのでともかくもコツコツ積立を始める世代。
これまで貯めてこなかった30代は家計を根本から見直して積立を始めることが肝要。この場合の家計の見直しのポイントは家、保険、車、教育費。30代で積立を始められるかどうかで将来のゆとり度が決まってくる。
40代は教育費などあらゆる出費がかさむ世代ではあるが、老後にむけた最後の貯め時。なんとか毎月の積立額を増やすことを考える。妻の就労で賄うことが重要。
50代になったら具体的に老後の資金を試算してみて足りない場合は生活費のカットで対応。リタイア目前のこの世代が値動きの激しい金融商品を買うことは避けるべき。ましてや退職金をあてにした資産運用は考えないこと。


ここで紹介された原則はきわめて一般的なものですが、FPアドバイスとしても示唆に富むものだと思いました。

我が家のGWは子どもたち(といってももう十分に成人なのですが)2人それぞれが米国公認会計士受験、日本の司法試験受験に忙殺されていたため糸が張り詰めたような日々でした。
気分が爽快となる新緑の写真を添付します。

2011年5月1日日曜日

サラリーマンが病気になったら

サラリーマンの場合給与を受け取りつつ休みを取れる有給休暇制度がありますが、今日は大きな病気やケガで長期の休暇が必要となった場合の救済の制度の話です。
有給休暇を使い果たしてしまうと欠勤扱いとなるため給与が大幅に減額となったり、場合によっては会社からの給与支給がなくなってしまいます。

このような場合に健康保険から支給されるのが「傷病手当金」です。健康保険の被保険者(扶養家族は対象外です。念のため)が病気やケガのために働くことができず、勤務先から給与を受けられない場合、連続した欠勤3日間の待期後4日目以降から最長1年6カ月にわたり、標準報酬日額(4,5,6月の平均給与に近い金額から算出される)の3分の2に相当する額の傷病手当金が支給されるのです。なお国民健康保険ではそのような給付はありません。
傷病手当金では社会保険料は差し引かれますが所得税・住民税は非課税なため実質の手取り金額でみると月次給与との差はそう大きくはありません

そのうえ健康保険には高額療養費制度があり、おおざっぱにいえば普通の所得者であればほぼ月額8万円を超える医療費の支払いは発生しません。

不安の時代を反映してか最近のTVや新聞には医療保険への勧誘をすすめる広告が目立つようです。保険に加入することで安心を得るのは結構なのですが、反面毎月相当な額の保険料が発生するわけです。
FPの立場からいえばその金額は使途に色のつかない貯金として積み立てておいたほうが有効なような気がします。

2011年4月22日金曜日

ワインとチーズのイベント開催中

今週はワインとチーズ好きにはたまらないイベントが開催されています。
新宿伊勢丹の本館催事場では「大フランス展」が開催されています。(25日まで)フランス製のさまざまな物産が集められていますが、圧巻はやはりワイン。どれも試飲大歓迎ですのでちびりちびりしながらインポーターさんたちと感想を述べ合うのは楽しいもの。
例年に比べ1000円から2000円台のワインが多いようでお買い得品をさがすのが楽しみでした。私が今回選んだのはロワールの白ワイン。ソービニオンブランの軽い酸味にシャルドネの甘みが加わってすっきりしたなかに上品な味がして2100円はお買い得だと思いました。
ワインの他にもチーズやケーキ、オリーブオイルや前菜になりそうなおいしそうなものがたくさん出品されていました。
東京駅の大丸11階では「世界のワインとチーズ展」が開催されています。こちらも世界中からのワインが集められていて試飲ができます。(26日まで)今年はドイツやオーストリア、ハワイなどからの珍しいビールもでていました。ここではオランダのチーズを購入しました。いろいろ試食させてくれるのですが、比べてみると酪農王国オランダチーズの濃厚な味が抜きんでているような気がしました。

2011年4月17日日曜日

血圧を劇的に下げることに成功しました

3月末にかかりつけの心臓の主治医から朝の血圧(130台)を下げるように指示がでました。
タイミングよくNHK TVで「夜間高血圧」のことが放映され、起床時の血圧管理の重要性に脚光があびるようになりました。
ネットで調べてみると「早朝高血圧」ともいわれ、http://kouketsuatsu.kenkou117navi.com/140/ あたりにわかりやすい解説がされています。
もはや昼間の血圧値だけでは安心できないようです。
そこで私としてもおとなしく医師の忠告に従うこととし、まずてはじめにこれまで2年間服用していた降圧剤の量を倍にしてみました。でもさほど効果はありませんでした。
そこで医師は処方する降圧剤を変えてきました。するとなんと飲んだ翌日から起床直後の血圧値がそれまでの「125/80」から「100/60」という主治医が理想とするレベルに劇的に変化したのです。ちょっと信じられないような話ですが、その日以降血圧は100台をキープしています。
降圧には効果あったものの他の部分(たとえば肝臓とか)に副作用がでないかちょっと心配ですね。

先週は桜が満開でした。わが町の桜は有名で多くのひとたちが見物にきます。駅前で撮影した満開の桜の様子をupします。ビルの谷間を埋め尽くす様子をご覧ください。

2011年4月9日土曜日

相続税改正はどうなったのでしょうか?

震災復興のために巨額のお金が必要となります。臨時増税の話もでているようですがまだ時間がかかりそうです。
実は震災が起きる前から国会で審議されていた増税法案の中に「相続税改正」がありました。
相続税についてはこれまではかなりの非課税枠があったために普通のサラリーマンが親から財産を相続してもほとんどの場合は相続税の支払いは発生していなかったのです。(税金支払いとなるのは一部富裕層、全体の5%程度といわれています)

ところが現在国会で審議中の改正案の中には次の項目改正が盛り込まれています。(いつもの年ならば年度末に話題になっていたでしょうが)
 ①基礎控除額の引き下げ(相続人が3人いると従来は相続財産8千万以内は非課税だったのが今度は4800万円以内となるのでそれを超える分は課税対象となる。) 
 ②相続税率の見直し
 ③死亡保険金における非課税対象者の絞り込み(従来は相続人が3人いれば保険金1500万円までは非課税扱いとなったが今後これが限定的なものとなる。)

それぞれの項目についての影響をみると
①は相続人が多いほど増税になる
②は一次相続と二次相続を合わせて相続を考慮しないと増税になる可能性
③同居相続人は少ない場合影響が大きくなる

いずれにせよ今後は相続税増税の路線は動かないと思われるので、節税(生前贈与、所得分散、収益性の低い不動産の処分など)や納税用資金の手当をじっくり検討していく必要がありそうですね