2011年5月15日日曜日

心臓弁膜症についてのTV

先日NHKの「ためしてがってん」というTV番組で「ある日突然心臓がとまる」心臓弁膜症のことが放映されていました。
以下は番組のHPからの抜粋ですが弁膜症のことがわかりやすく解説されています。

「弁がときめく?心臓の「ドックンドックン」という音は、弁が閉まるときに出る音だって知っていましたか?」
「弁の異常でおこる心臓弁膜症は、その音にも異常が現われます。つまり、なんと心臓の音が「ドックンドックン」といわなくなってしまうんです。
心臓の弁なんて、ふだん意識することはまずありませんよね。でも、厚さ1mmに満たない弁に
ひとたび異常がおこると、心臓は巨大化し、命の危険にすらさらされます。そして、胸ときめいた
ときの「ドックンドックン」という心臓の音は、「心雑音」と呼ばれる別の音に変わってしまうのです。
弁がなければ、心臓はいくら筋肉が血液を吸い込み押し出そうとしても逆流してしまいます。
つまり、心臓の本質は実は、弁なのです。恐ろしいナゾの心臓病は、この弁の異常が原因だったのです。
弁は長年使うとカルシウムがつき硬くなって開きにくくなるんです。
リスクを高めるのは、動脈硬化、高血圧、脂質異常症、糖尿病、メタボリックシンドローム、喫煙、男性など。さらに高齢もリスクの1つ。誰にでもおこる病気といえます。
根本治療は手術しかありませんが、一度行えば再発もほとんどなく安心して暮らせます。
60歳を超えたら、内科に行ったときに一度は聴診を受けることをお勧めします。
もし心雑音があったら、ぜひ心臓超音波(心エコー)の精密検査を受けるようにしてください。

番組では娯楽性を高めるためか、心臓肥大になる例としての 妊婦やスポーツ選手のことに時間を割いていましたが一般の人にとって重要なのは
 「弁膜症は誰でもなる可能性がある病気で自覚症状がほとんどないので危険なこと」
「健康診断では必ず聴診を行うこと」の2点だと思います。
かくいう私も3年前運よく弁膜症がみつかり(弁膜症と診断された人は運がいい人、といわれているくらい自覚症状がない病気)心臓弁膜症の手術を受けた一人です。(私の友人の間でも既に3名が弁膜症の診断となりました。うち1名はその後心不全を起こして通勤途上に亡くなってしまいました。気をつけましょう)
医者の問診の際には聴診器による検査がありましたがあれは弁膜症の検査だったわけですね。

ところが書店の医療関係のコーナーには病気についての本がたくさん並んでいますが、心臓についての本は狭心症、心筋梗塞などの虚血症心臓病や不整脈の本ばかりのような気がします。
弁膜症というと「リウマチ性弁膜症」といわれたことがあり、子供のころの細菌感染が原因でごく一部の人だけがかかるもの、先進国では抗生物質の普及とともに激減した病気、とされてきた時代がありました。
ところが今では弁膜症手術数はうまぎのぼりに増加しており、榊原記念病院の集計では狭心症や心筋梗塞に対する冠動脈バイパス手術よりもその数が多い、とのことです。

この病気についてもっと皆が注目してもいいようですね。

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