2011年4月9日土曜日

相続税改正はどうなったのでしょうか?

震災復興のために巨額のお金が必要となります。臨時増税の話もでているようですがまだ時間がかかりそうです。
実は震災が起きる前から国会で審議されていた増税法案の中に「相続税改正」がありました。
相続税についてはこれまではかなりの非課税枠があったために普通のサラリーマンが親から財産を相続してもほとんどの場合は相続税の支払いは発生していなかったのです。(税金支払いとなるのは一部富裕層、全体の5%程度といわれています)

ところが現在国会で審議中の改正案の中には次の項目改正が盛り込まれています。(いつもの年ならば年度末に話題になっていたでしょうが)
 ①基礎控除額の引き下げ(相続人が3人いると従来は相続財産8千万以内は非課税だったのが今度は4800万円以内となるのでそれを超える分は課税対象となる。) 
 ②相続税率の見直し
 ③死亡保険金における非課税対象者の絞り込み(従来は相続人が3人いれば保険金1500万円までは非課税扱いとなったが今後これが限定的なものとなる。)

それぞれの項目についての影響をみると
①は相続人が多いほど増税になる
②は一次相続と二次相続を合わせて相続を考慮しないと増税になる可能性
③同居相続人は少ない場合影響が大きくなる

いずれにせよ今後は相続税増税の路線は動かないと思われるので、節税(生前贈与、所得分散、収益性の低い不動産の処分など)や納税用資金の手当をじっくり検討していく必要がありそうですね
 

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