先週の土曜日 夜10時10分から NHKTVで表題の番組(73分)が放映されていた。番組は離婚問題に直面した若い夫婦をめぐるドラマを中心に、離婚経験豊富なゲスト(石田純一や室井佑月など)が火花をちらす、というふれこみであった。
仕事で日々離婚夫婦の問題に深くかかわっていることもあり視聴してみた。
ドラマでは会社の仕事にのめりこんでいた妻が帰宅してみると夫と子供が行方不明、夫がサインした離婚届けが置いてある、ということから始まり、裁判所の離婚調停でのやりとり、久しぶりに面会できた妻と子供とのやりとりがあり、最後は3人が手をつないで浜辺を歩いていく、というなんとなくハッピーエンドを予測させるインパクトのうすいドラマであった。ドラマの合間には 子供の親権をめぐる問題や離活の重要性とくに証拠を掴むことの重要性(探偵社の話)が流されていたが、離婚の現場ではこの部分が一番もめることが多いだけにもう少し掘り下げて紹介してほしかったと思う。
離婚の問題は相手がからむ極めて個人的な事情が多いこと、当人たちも思い出したくない話でもあること、かゲストの発言もいつになく穏やかであった。
親権問題については欧米では共同親権となっているが日本ではまだ単独親権。そのためにいろいろな問題が発生しており、共同親権化にむけて国会で議論が行われているはずだがなかなか進展していない。新しい法務大臣に期待したいところ。もっとも別れた親どうしが離婚後大人にならなければどんな制度にしても問題が残るのでそのあたりを掘り下げてほしかったと思う。
探偵を使っての証拠集めは不倫が原因の場合は重要だけど、離婚原因で一番多い「性格の不一致」の場合は関係ない話ですね。離活としてはそれよりも経済力や家事力をつけることがより重要ですね。
離婚が普通のことになりつつありどんな夫婦にも突然沸き起こる可能性がある時代、マスコミが正面からこの問題を取り上げることが多くなってきたようですが、断片的な知識に終わることが多く、悩んでいる当事者が冷静に判断できるような情報提供ができていない、と思っています。
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