水曜日に「「事例研究」を通じてFP相談のスキルを学ぶ」というテーマでの勉強会に参加しました。
講師はひごろ女性からのマネー相談をたくさん受けているM女史。
参加者は20名ほどのFP仲間。
講師からこれまでに相談を受けた事例の提示がありましたが、以下はそのひとつ。
「住宅ローンに悩む50代夫婦の例」
相談者夫婦は住宅メーカー勤務の57歳男性(年収450万円)、奥様は電力会社の56歳契約社員(年収450万円)、同居しているお子様3人はすでに独立。
3年前に新築購入。当時住宅ローン3370万円を組んだ。毎月15万円返済の25年ローン。現在のローン残高は2700万円。
ローンは変動金利で3.57%
ご夫婦の現在の貯蓄高は200万円。
相談の内容は今後の老後資金への不安。というもの
このご家庭についての今後のキャシュフロー表を作成してみると問題点としてはご主人と奥様の退職時点を境にそれ以降は完全に赤字家計となることが想定されること。ローンの完済(ご主人79歳)前に自宅を手放す必要がでてこないとも限らないし老後の資金もできない可能性がある。
そもそも54歳時点での収入がさほど多くないのに高額な長期ローンをくんで住宅購入を実行した点に問題があるのではあるが。(当然ながらどこの銀行もローンを組むのを断ったとのこと。唯一駆け込み銀行として有名な某地銀がローンに応じた結果とのことであった。金利が高いのもそのためか)でも講師の話ではこうした分不相応な住宅ローンに苦しむ家計はたくさんあるとのこと。
この家計について参加者一同で議論。
具体的提案としては
1.毎月のローン返済額を減らす策。銀行と交渉して変動金利3.57%を下げる案。
2.家計コストの見直し。生命保険、医療保険の見直し。
3.同居している子供から家賃相当をもらい家計に余裕をもたせ、ローンの繰り上げ返済をめざす。
4.退職時期の繰り下げ。ローンを払うために一生働き続ける、ということ。
そのほか3つほどの事例研究をしてその日の勉強会は終わりました。
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