2016年10月28日金曜日

欧州でダイナースカードが使えなかった

クレジットカードについてちょっと調べてみました。最近の潮流は「ICチップ付きカード」
欧州ではクレジットカードの不正利用が多く、スキミングやハッキングによって手に入れたカード番号情報によるカードの不正使用が頻発していました。
この対策としてカード会社が導入したのが偽造が難しいICカードであり、顧客の眼の前で端末に暗証番号(PIN)の入力することで決済額を確認する、という方式だったのです。

今では欧州のレストランや小売店でカード決済をするときにはやおら店員が奥から端末をもってきてそこにPINコードを入力して決済完了、というわけです。

さてこれまで私が主に活用してきたのはダイナースカード。カードを提示するとサインを要求されるのでサインをして終了でした。
ところが最近欧州内でダーナースカードをだすとどういうわけか端末からはエラー表示となり、店員から「別のカードありませんか?」と言われることが多くなりました。
他のカードに比べてダーナースカードはコミッションが高いので店側が取り扱いをやめたのかな?と思ってきました。VISAなら決してエラーにはならないのです。

勝手にそんな解釈をしてきたのですが、最近ダーナースカードから「ようやくICカード化が完了しました」という知らせが届いたのです。
そうか、そういうことだったのか、と納得となりました。
VISAカードはとっくにIC対応ができていたためにPINコードの入力で済んだのですがダイナースではIC対応していなかったので端末利用ができなかったのです。

これまではクレジットカード取引といえば売上伝票にサインすることが通例でした。
ところが現在ではICチップ付きカードなのにサイン取引で処理した場合その利用が不正利用だった場合には国際的なルールとしてその加盟店に責任があるとされているのです。
そのため店側は防衛策として磁気カードでのサイン取引を嫌がり取り扱わないことが一般的となってしまったのです。VISAは使えるがダーナースはダメ、という背景はこれだったのですね。

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