2015年9月23日水曜日

医療保険の必要性をデータからみると?

寿命の延び(健康への不安)を背景に医療保険に関心が集まっており、TVCMがたくさん流れていて加入を誘っています。
FP仲間と議論しているとリスクに対する備えとしての医療保険についてこの必要性を否定するFPはどこにもいません。
ところが私の意見は皆と異なり「ある程度のまとまったお金があるのであれば医療保険に加入する必要はないのではないか」と主張するもんですからいつも座がしらけます。

さて最近の日経新聞に「医療保険データで検証」という記事が大きく掲載されました。

この中での結論は
「100万円超の自由に使える貯金ができれば保険は卒業してもいい」
「保険が有効なのはめったに起きないが起きると経済的な損害が大きく自力では対応できない場合であり、この場合は発生確率を度外視しても保険は必要」ではあるが、
「医療・がん保険はもらえる給付金は数十万円から100万円程度が多いので、それなら保険料を払い続けるよりも用途が限られない貯蓄で備えるほうが合理的」
というものでした。実にわが意を得たり、です。

データによれば

1.医療保険は入院日数に応じて給付金が支払われるが、入院日数の平均は医療費抑制で5年間で1割短縮している。医療保険の効用は小さくなりつつある。
がん患者の2人に一人は9日未満、心筋梗塞は3日未満で退院している。
2.脳梗塞で30日以上入院する人は45%いるが、入院日数が長期化するのは70歳代後半から。40歳代前半の男性なら入院する確率は0.1%程度に過ぎない。
3.50歳の男性が今後10年でがんにかかる確率は6%。診断給付金100万円のがん保険の保険料総額(安い保険でも)は約21万円もあり、がんにかかれば100万円受け取れるがその確率は6%にしか過ぎない。

何事も冷静に考えてみることが必要ですね。




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