80歳のおばについての話題。
活動的な彼女は都内の某私鉄沿線の駅から5分のマンションで一人暮らしを謳歌していたのですが、歳のせいか股関節の具合が悪くなり階段での上り下りが困難となってしまいました。
ところが彼女が住んでいるマンションは古いためかエレベーターもなく、階段に手すりもありません。
そうなると長年住み慣れた便利なマンションからの引っ越しが必要となってしまいました。
ところが彼女には有料老人ホームに入るだけの財産や収入はありません。
区の担当者に相談しても現在マンションを自己所有しているので公共の施設に入ることはできないとのことでした。
困った彼女があたったのは「高齢者向けサービス住宅」への入居でしたがこれとて都内では毎月の家賃支払いが20万円を超えてしまうので(国民年金のほかに共済年金があるのですが年金がすべて家賃に消えてしまうので)この先のことを考えると無理な話でした。
そして彼女が最後にみつけたのがUR(旧住都公団)が大規模団地の空き家対策で展開している高齢者向け賃借住宅でした。
それは練馬区の光が丘団地のなかにあって団地の3階のフロア全体が高齢者向けの賃貸物件、4階以上が通常の販売物件、となっていてエレベーター完備、団地の周辺にはスーパーや飲食店が多数。家賃は15万円以下、バリアフリーの部屋は広さも独り暮らしには十分なものでした。
この半年間彼女はひとりであちこち物件探しに明け暮れたのですがようやく落ち着き場所をみつけることができて今週引っ越しをしたところです。
彼女は80歳のわりにはまだ元気で判断力もたしかだったからよかったのですが、肉体的に動けなくなってからの家探しだったらどうなっていたのか、ぞっとしますね。
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