1年前から準備してきた川崎市高津区市民自主学級「人生100年時代をあなたらしく生きるコツ」の第一回セミナーが昨日開催されました。台風上陸ということでハラハラしたのですが開始時間の14時にはほぼ満席の40名弱の市民のみなさんが参集してくれ、シニアライフ情報センター事務局長の池田敏史子さんの話が始まりました。途中休憩もとらずほぼ2時間にわたって高齢者のすまいの問題について熱の入った講演となりました。
多くの介護施設を調べかつ入居者の相談相手をしてきた池田先生の話には説得力がありました。
誰でも現在住んでいる自宅で終えることを念願するが、75歳以上の介護期になるとそれを実現するにはたいへんな費用がかかること(介護保険をつかっても月額40万円近い費用負担が発生するとのこと)、今の時代子供たちもあてにはできないことから結局介護体制のある施設に住み替えていかざるをえないのが現実。その場合のポイントとしては
1.現在の生活との連続性のあるすまいとすること(地域、仲間、家族、生活スタイルとの連続性)
2.判断力・体力のあるうちに決心すること(介護が必要になってからでは遅い)
3.自宅の整理・処分は早めに(売却や処分には時間がかかるし足元をみられる。)
4.バスの便など生活の足が確保されている場所へ(外出できなくなると衰えは早い)
5.食事への配慮がされている施設
6.介護付きの場合はデータでその質をきちんと見ること(職員の定着度など)
7.早めの住み替え(特に生活管理能力のない人、子供がいない人、孤独感が強い人)
8.保証人・身元引受人を確保すること(どこへ入居するにしろ要求される)
しめくくりのことばとして
「高齢者にとって理想的な住み替えというのはもはや絶対に存在しない。結局何かを捨てて何かを拾うという覚悟が必要である。自分の老後の暮らしをイメージし、住み替えの目的の明確化、自分自身の条件整理、事前の情報取得などをやっていくことが大事である。」
アンケートをみるとみなさんたいへん満足されていたことが伺われた。主催した我々も大満足。
来週は第2回目で介護保険についての講演を予定しています。
2009年10月9日金曜日
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