六本木にある富士フィルムの本社ビルは1階と2階が写真展会場になっていて4つの会場で毎週さまざまな写真展が開催されていて楽しみなところである。
先週は実に見ごたえのある写真展が開催されていた。
航空写真家芥川善行氏はなんと大判カメラを自作し軽飛行機の上空から日本列島のさまざまな風景を撮影して見せてくれた。「空から見た日本パノラマ紀行」である。
激しく動く飛行機から撮影したにもかかわらず大きく伸ばしたパネル写真はブレもなく色彩豊かで実に美しい。
米美知子氏は最近脚光を浴びている若い風景写真家であるが、「水のゆくえ」をテーマとして春夏秋冬の日本の一番美しい水辺の風景を見せてくれた。 とくに紅葉時の水辺の色合いは見事。
この2名の写真展だけでも十分見ごたえがあったが今回さらに目を見張ったのは岡田廣、節子夫妻による「灼熱の大陸アフリカ」の写真展であった。
1台のトラックになんと50人以上の人と荷物が鈴なりになった写真、生きた牛から鮮血をもらいそれを飲む少年の写真、牛の尿で洗髪をする人、唇に大きな皿をはめこんでアクセサリーとしているアフリカの女性の写真など想像を絶する被写体が美しくとらえられていた。
3つの写真展どれもが写真のもつ描写力、説得力を最大限引き出していて写真のもつ可能性というものを考える上で久しぶりに興奮した写真展であった。
写真展内容の一部は富士フィルムフォトサロンのホームページにて紹介中である。
2009年6月15日月曜日
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