経営再建中のシテイバンクグループですがいよいよ個人向け事業を手放すことにし、日本の3メガバンクや信託銀行に売却を打診していることが報道されている。
シテイ銀行は預金量約4兆円、地方銀行中堅クラスの規模をもっており、外貨預金が多いのが特徴。邦銀がこれを手にすれば海外融資の際に課題となっている外貨調達の面でも有利になるといわれている。
しかもシテイバンクの顧客には優良顧客が多い、とか。
この売却話一見魅力のある案件のようにみえますね。
でもなぜシテイバンクはこの事業を売却しようとしているのか?ですが、実は企業を相手に融資するのではなく個人相手の融資では実質赤字になっているとのことです。
関連会社に投資信託部門をもたないシテイバンクなので今年からはじまった個人向けNISA販売でも大きく後れをとっています。
かくいう私はシテイバンクに預金口座をもち、昨年までは投資信託の運用もシテイバンクでおこなってきましたが昨年をもって解約しました。その時のシテイバンク側の対応も投資信託の販売にはまったくやる気がない様子でしたね。
シテイバンク内にドル口座をつくっておけば円口座との間の資金移動も簡単ですし、海外のATMからの外貨預金引き出しも簡単です.
.海外滞在中の緊急時の対応にも安心な銀行だと思っています。アメリカに滞在している娘との間の資金のやりとりにはたいへん便利でした。
さて報道によればもし邦銀が買収した場合こうした今のサービス水準を維持することが難しくなる可能性が大いにありうる、とされています。
そうなると当然ながら私を含め顧客は他の外資系銀行への移行を検討せざるをえなくなるわけです。
買収した邦銀が手に入れた宝箱を開けてみたら中身が空になっていた、ということでしょうか。
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