2014年6月25日水曜日

元気なうちに考える認知症対策

「元気なうちに考える認知症対策」今回はいささかオーバーなテーマです。でもこれから必ず必要となる予備知識だと思っています。FPもお金の話ばかりでなくこの問題についても予め幅の広いシュミレーションしておいたほうがいざという時にあわてないようにするためにも必要なのでしょうね。

まずは認知症の初期段階の兆候をつかむことが重要ですので以下は某大学病院での判断資料から。
1.時間や場所の感覚が不正確になってきた。
2.何度も同じことをいったり尋ねたりする。
3.慣れている場所で道に迷った。
4.薬の管理ができなくなった。
5.以前好きだったことや趣味に対して興味が薄れた。
6.鍋を焦がしたり水道の閉め忘れが目立つようになった。
7.料理のレパートリーが減り、同じ料理ばかり作るようになった。
8.以前より怒りっぽくなった。
9.財布を盗まれたといって騒ぐことがある。
10.映画やドラマを理解できない。

認知症そのものは徐々に進行していくために日常接している人からすると「高齢だから」ということで見過ごしてしまいがちですね。
さらに認知症には中核症状と周辺症状があります。
中核症状とは
1.記憶力や学習能力の低下。体験そのものを忘れてしまう。まだら症状があるのでわかりにくい。
2.見当識障害。日付、時間、季節、自分がいるところが把握できない。認知症の初期から表れる。
3.思考力判断力の低下。複雑な話、急ぐ動作への対応が困難となる。
4.実行力の低下。料理に顕著。

周辺症状とは
1.抑うつ状態。初期段階でみられる。
2.不安感
3.夜間不眠。
4.暴力
5.不潔行為
6.夜間せん妄。幻覚、錯覚
7.妄想。特に多いのが認知症の中期段階で起こり易い「物とられ妄想」
8.幻覚
9.徘徊
10.異食。食べられないものをたべてしまう。末期段階におきやすい。

周辺症状は薬物での治療が期待できますし、介護の仕方で症状改善の可能性がありますので高齢者と生活している家族は本人をよく観察しておくことが必要ですし、ともかくもできるだけ早く医師の診察を受けることが重要ですね。


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