毎月末の木曜日夜に音楽評論家の館田巌さんの解説でクラッシク音楽を聴く会というのがある。正式名称は新現役ネット音楽同好会クラッシククラブというが、クラッシック音楽好きのシニアが集まって館田さんが持参するCDを聞いている。音楽評論家としてのキャリアが長い館田さんなのでその解説は我々が知らない世界をのぞかせてくれるので楽しい。これまでは有楽町にあるKENWOODのショウルームで通算100回(10年)にもわたって開催されてきたが、今年の1月からは秋葉原にある「秋葉原アムトランス」というオーデイオショップで開催されることになった。
この会社は名前を聞くのも訪問するのも初めてであったが行ってみてびっくり。なんといまどき珍しい真空管アンプや輸入スピーカーなどを販売しているのであった。
さらにはレコードまで販売していた。
http://www.amtrans.co.jp/akihabara/
そこは店そのものがオーデイオ視聴室になっていて応接セットに座りながら真空管アンプや大きなスピーカーから流れる音楽を大音量で聞けるようになっているのである。
以前はこうした視聴室のある音響店はよく存在していたが、昨今こうしたコンポに凝るマニアが少なくなったせいかなかなか見当たらない。おまけに真空管アンプである。
この日の聞きどころはバッハのブランデンブルグ3番、4番、5番、トッカータとフーガ、ウエーベルンの音楽の捧げもの、であった。
最近のデジタル機器から流れるクリアで歯切れのよい音と比較すると、真空管アンプから流れる音は妙に湿っぽくてそれでいて広がりのある落ち着きさを感じさせるものであった。
山手線の内側で化石のような店が元気にしていることを発見してうれしい気がした。
おまけにこの店の向かいには明治13年創業の老舗「神田やぶそば」があって現代を超越した雰囲気でした。
この日はマスコミの取材があり、最近その記事がでましたので、添付します。さすがに記者さんは丁寧な取材をしていました。
http://www.phileweb.com/editor/audio-a/voice.php?archive=1040
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