2009年9月4日金曜日

外国人の苦労

神奈川県には多数の外国人が住んでおりその数はほぼ全県民の2%となっている。
私は青葉区の国際交流ラウンジで週1日ラウンジが実施しているさまざまな国際交流業務のサポートに携わっている。
火曜日には神奈川県による「外国籍県民相談員研修」というセミナーを受講する機会があった。
各地の国際交流ラウンジや横浜市外国人向けコールセンター、すまいサポートセンター、難民救援センターなど日頃外国人の相談に接しているスタッフが多数参加していた。
セミナーの前半は「外国人の社会保険について」であった。基本的には現在の法律は属地主義をとっているので日本人も外国人も制度上の差はない。
後半は参加者相互の事例披露、質問であった。この不況下で外国人がいかに苦労しているかショッキングな話が多かった。
1.突然の解雇。賃借している住宅の保証人に会社がなっているため保証人がいなくなり家主から立ち退きを迫られている。(こうした外国人をカモにする保証人ビジネスがあるとか)
2.労災認定を受けているにもかかわらず解雇を言い渡された。(法的には違法であるにもかかわらず)
3.住む家がないので3か月間車中で生活を続けている。
4.賃借契約が終了した際敷金が戻ってこないどころか追加の費用支払いを要求された。(外国人の無知につけこんでいる)
5.国民健康保険に加入しようとしたらさかのぼって2か月分の保険料を要求された。
等々
こうしたあくどい仕打ちから当事者たちを救済していくのには各所との調整や手間ひまがかかることであるが各地の相談員たちは日々粘り強く活動しているのである。

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